木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

子どもから子どもへ受け継がれていくもの(3,4,5歳児クラス・幼児組編)

2024.07.19

新年度になって3ヶ月が経ちました。うきうき組は年長児としての自覚を持ち、自分のことはもちろん、先生やのびのび組のお友だちのお手伝いも進んでしてくれるようになってきました。少しずつのびのび組の子たちも幼児組での生活に慣れてきてはいますが、時計やひらがなが読めずに困ってしまうことや、うまく言葉で伝えられずに困ってしまうことなどもあります。そんなときはいつも「ねぇねぇ先生」と声をかけてきてくれるのですが、うきうき組の子も自分から進んでお手伝いをしてくれたり、できることが増えてきたりしているので、どうしたら子どもたち同士で助け合えるようになるかな?と考え、少し声かけや援助の仕方を変えてみました。

月に1回行う自由画や塗り絵の制作の日。いままでは終わってから名前を書いていましたが、全員分の名前を先に書いて、制作を行う日にクラスごとに置いておくことにしました。文字の読めないのびのび組の子が「先生どれ?」と聞いてきたので、近くにいたうきうき組の子にも聞こえるように「あそこにうきうきのお姉さんがたくさんいるから「わたしのどれ?」って聞いてみたら?」と言ってみると、近くにいたうきうき組の子はそわそわ…わたしのところにくるかな?わたしに聞いていいよと言わんばかりの無言のアピールをしていました。

のびのび組の子は自分の話しやすいお姉さんを一人選んで小さい声ではありましたが、「わたしのおしえて」とお願いすることができました。その後様子を見ていたほかののびのび組の子もうきうき組の子に声を掛けていました。選ばれたうきうき組の子は取って持ってきてくれるのかな?と思っていましたが、優しく手を引いて画用紙のところに連れていき、「ここに〇〇って書いてあるのだよ」と名前を見せながら渡してあげていました。
普段から私たち職員も子どもたちに「わからない」と言われたとき、答えを教えるだけでなく、一緒にその場に行って探したり、確認したりするなど、自分でできるようになるためのお手伝いをしています。その姿をよく見ていて、自分より年下の子に教えてあげているのだと感じました。

責任感が強いためか「まだだよ」「だめだよ」とお友だちには強い言い方をしてしまうこともありますが、年下のお友だちには優しく声を掛けてくれるうきうき組の子どもたち。

異年齢保育だからこそ日々の生活の中で、年下の子と関わり話す機会がたくさんあります。困っている子がいたら声を掛けたり、優しい言い方で伝えたり、話しかけてもらうためには普段からどのように接したらいいか考えたり、相手が年下の子に限らず、誰にでもそのような思いやりの心を持てるよう、日々の生活の中で伝えていけるようにしたいです。

こんなことを考えていたら、2年前は当時の幼児組のお兄さんお姉さんにたくさん助けてもらいながら成長したことを思い出しました。いまののびのび組が2年後、年長児として年下の子に伝えていってほしいなという願いも込めて、日々保育をしていきたいと思います。

梅原

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