給食の時間、イスにかけられた自分のエプロンを探しだし職員に「つーけーてー!」とお願いする姿が多くありました。1歳児の頃から続いている習慣。子どもたちもとってもスムーズです。
ある日のこと、いつものようにエプロンを取りにいく子どもたち。「つーけーてー」と先生にお願いしているお友だちに「やってあげる!」と子ども同士でつけてあげる姿がありました。その姿を見ていた他の友だちにも伝染しはじめ、それからというもの先生ではなく直接子ども同士でやりとりしエプロンを付け合いっこしたり自分で付ける姿も見られるようになりました。
遊びの場面でも、「今日〇〇ちゃんくる?」「これ、〇〇くんの車作った!」とお友だちを意識する発言が増えてきました。
対大人だった関わりが子ども同士の関わりへと切り替わっていく大切な時期であり自分のことだけでなく、周りのお友だちの存在を知っていきます。
そんな関わりの中で、子どもたちのこだわりがぶつかり合う時もあります。
エプロンのやり取りでは、エプロンをお友だちの分まで取って渡してあげたい、付けてあげたいお友だちと、自分で取りたい、付けたいお友だちの攻防を繰り広げる姿も見られます。
他児の存在を知り、共に行動することが増える2歳児ですがお互いに世界観を持っています。
お互いの欲求がぶつかってしまった時は、大人が仲介し相手の気持ちを伝えたり他にエプロンを付けさせてくれるお友だちを探したりしてやりたい気持ちや達成感を味わえるように心掛けています。
これからも子ども同士の関わりを深めていけるように気持ちに寄り添い、子どもたちの架け橋をしていきたいです。
根岸