ハイハイやつかまり立ち、一人歩き等ができるようになり行動範囲もぐんと広がりました。活動の中で楽しそうに体を動かすよちよち組の姿も見られ、保育者は子どもたちの好奇心に寄り添い、未然に危険を防止しながら、子どもたち自身が自分で探求することを後押ししてあげることが大切だと感じました。また、観察力が高いよちよち組は保育者やすくすく組のお姉さん、お兄さんの姿を見て「やってみたい」という意欲も湧いてきました。
観察力が高いと感じたきっかけは朝のおやつの時です。保育者がRちゃんのエプロンをクルクル巻いて片付けようとすると、Aちゃんはじっと見ていたので、試しにエプロンを渡してみました。すると、困った様子もなく真っ直ぐカゴに向かいエプロンをカゴに入れようとしていました。すくすく組はエプロンを持ってカゴに入れることは教えていたので知っていましたが、よちよち組ではまだ教えていませんでした。ですが、Aちゃんはカゴへ入れることを知っていたのです。Aちゃんだけではなく、一人歩きができるお友だちはエプロンをカゴに入れるのを知っていました。
エプロンだけではなく、手を洗い自分のエプロンを持って席に座ることができたのは驚きました。何故、よちよち組が保育者に教わらなくても出来るようになったのかは、観察力にあります。レストランですくすく組が手を洗い朝の会の準備をする様子。おやつが終わったらエプロンをカゴに入れる姿を毎日見ていたよちよち組。「できた!」と喜びを感じた時は、笑顔でパチパチと拍手をして嬉しい気持ちを表現してくれました。
観察力は0歳児だけではなくどの年齢の子どもたちにも大切だと感じています。一人ひとり異なる能力や個性を認め、伸ばすことが必要であり、安心感や信頼感に包まれることで、子どもたちは自然と「学ぼう」という気持ちが芽生え観察力も育まれていくと考えているので、一人ひとりの発達にあった環境を大切にし、ひとつ上をいく環境にもチャレンジできるよう考えていきたいですね。
小玉