木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

そのアドバイスはきんにくん(3歳児クラス・のびのび組)

2024.11.18

季節は遡って、夏のある日のこと。
室内遊びをしている時のことでした。3歳児クラスのよく一緒に遊んでいる子どもたち(2人)ともう1人の子がテーブルを挟んで何やら話をしています。近くに行って話を聞いてみると、「3人で遊びたい!」「今は2人で遊びたい気持ちなの!」と誰と遊ぶかで話し合いをしていました。

自分の気持ちをはっきりと伝えられるようになって来た子が多くなって来ましたが、まだ上手く解決できないことが多くあり、話は平行線となっていました。
しばらく様子を見守っていた保育士がそろそろどうしたらいいかみんなで考えようと話しかけようとすると、近くで遊んでいた同じクラスの子が登場し、急展開を迎えました。
「どうしたの?」と双方の話を聞くと、「一緒に遊ぶか、遊ばないか、どっちかだね!」とアドバイスをし去って行きました。
にこやかに話す友だちの登場で暗くなっていた雰囲気が一変し、話し合っていた子どもたちにも笑顔が見られていたので、保育士もそこに入り和やかな雰囲気で話し合いをしました。

お互いの気持ちもわかっているので一緒に遊ぶ時間を決めたり、後で誘うなど色々な方法を提案してみると3人で話し合い、時間を決めて遊ぶことになっていました。
合流するまで少し時間があったので後で合流する子を遊びに誘おうとすると、そこに先程アドバイスをした子が現れて、遊びに誘っていました!

一緒に遊び始める2人、にこやかに遊んでいるとあっという間に時は流れ、最初に遊んでいた2人が「一緒に遊ぼう!」と誘いに来てくれました。しかし、遊んでいた遊びが楽しかったようで誘われても合流はせず「◯◯君と遊ぶのが楽しいからやらないよ!」としっかり伝え楽しい時間を過ごしていました。

4月に幼児組に進級した時には「あそぼー」「いいよー」と答えていた子どもたちでしたが、段々と成長し自分の気持ちを言葉にできるようになり、主張し話し合いができるようになって来ました。

このような経験を繰り返していくことで相手にも気持ちや考えがあることがわかり、気持ちを言い合った後にどうしたらいいかを考え解決する力が育って行きます。
また、進級当初は近くで友だちがけんかをしていてもチラッと見るものの間に入る自信がなく、自分の遊びを続ける姿が見られていました。しかし、友だちとの関係が出来てきたり、自分の気持ちを話せるようになり自信がついたことで仲介に入ろうとする姿も見られるようになって来ました。
人との関わり方は人との関わりの中でしか経験できない物なので、子ども同士の関わりを大事にし、必要なところは保育士が間に入り一緒に考えていきたいと思います。

鈴木

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