今回は、最近幼児組でブームになっている「コマ大会」について書きたいと思います♫
レゴブロックはとても人気で、いつも動物園やプリンセス、お家、マインクラフトのキャラクターを作ったりなど、試行錯誤して遊んでいる姿が多く見られます。
そんなある日、いつもみたいにレゴブロックで遊んでいたAくん。レゴで「レゴでコマ作れるのかな?」と思い、悩みながらも早速組み立ててみると…、時間をかけて作ったコマは自分が思っていたのとは違った、コマみたいな物が出来上がりました。
Aくんはできたのをいざ回してみるとうまく回らずすぐ止まってしまいます。コマをよーく観察し、「こっちが斜めになってる!」と傾いていることに気づき修正をし、もう一度回してみることに…。
回るは回るけれど、次は回転がゆっくりですぐ止まってしまうことが気になってしまいました。「なんでかな?」「どうしたらずーっと回るの?」とぼやいていると、「どうしたの?」とBくんが来ました。
AくんがBくんにコマの話をすると「わかった、一緒に作ろう!」と、コマ作りを一緒にすることになりました。お互いに「ここは〜にしよう」「それはいらないよ」などと、たくさん意見を出し合いながらよく回るコマ作りをしていました。しかし、全部が全部、相手の意見を取り入れることは互いに難しく、「別々に作って、勝負しようよ」という話になり、個々で作り勝負することになりました!お互いに何度も何度も回し、回っている様子を見て気になるところがあれば、その都度作り直して調節していました。そしてついに、「これだ!」というコマを作り上げることができました。
そんな2人を見ていた、他の子たちが「入れて!」「一緒にコマ作りたい!」「よく回るの作れるよ」などと、気づけばコマ作りの仲間が大人数に増えていました!!これが流行り出したきっかけです。
さて、人数は増えましたがお互いに自由に作り、自由に回していて、なかなかよく回るコマができないという問題が…。
そこでAくんは「先生、もっと広い場所でやりたいな…。」と相談しに来ました。マルチパーツで枠を作り、コマが落ちて壊れてしまわず、回して遊べる場所を用意すると、子どもたち同士で「回してみようよ!」とどんどんコマを回していき、「これはうまくできないね」「ここはこうする?」などと、思ったことを伝え合い、そこから何度も作り直しを行っていました。人数が増え、自分と違った気づきもたくさん出て、ついに長く回るコマを作ることができました!
1人では難しかったことも友だちと協力したことで想像していたコマを作ることができ、とても喜んでいました♫
「もっとこうしたい!」「次は〜やってみたい!」「一緒に作るの楽しかった!」などと、また協力して一緒に何かを作ることの楽しみを見つけてワクワクしていました。成長を重ねていく中で、今までとはまた違う感じ方や発見をし、そこから「なんでだろ?」「どうしたらいいかな?」と不思議に思い、自ら実践する姿が増えました。
子どもたちの気づきを大切にし、これからも子どもたちが主体的に活動できる環境を整えていきたいです。
石川