木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

待てるようになったよ(2歳児クラス・るんるん組)

2025.01.18

10月頃からるんるん組では身体の成長や体力に伴い保育園に併設されているボルダリングをする機会が増えました。
午後のおやつを食べた後、お部屋かお外のどちらで遊びたいか聞くと多くの子どもたちが「ボルダリングがいい!」とリクエストしてくれるようになりました。

幼児になると左側から右側へスタートからゴールへ向かって進んでいくようになりますが、るんるん組では下から上へ登る短距離で楽しんでいます。複数の子どもたちが一斉に好きな場所から登っていくのですがベルのあるゴール位置が大人気です。
始める前には、『順番を守る』『待っている時は一歩下がって待つ』『押さない』3つのお約束をしています。しかし最初はもちろん、すぐにしっかり守れるわけではありません。自分のやりたい気持ちを優先し、「はやく!」とやっているお友だちをせかしたり次にやりたい子たち同士で押し合いをしたりと主張をぶつけ合っていました。そのたびに、順番だよ、「〇〇ちゃんの次は〇〇くんだね」と声を掛けていました。

そんなやりとりを続けて1ヶ月。
いつも通りお約束の話をしてからボルダリングを始めました。ふと、ベルのある場所を見てみると綺麗に整列し子どもたちで「〇〇ちゃんは〇〇ちゃんの後ろね」と声を掛け合いながら楽しんでいる姿がありました。やっているお友だちを応援したりベルを鳴らすことができると拍手をしてみんなで喜んでいました。終わったお友だちも「〇〇ちゃん、どうぞ」と声を掛け交代していました。

その日のボルダリング後、手洗いをする子どもたちも意識をして見てみると並ぶ列のマークに合わせて並んでしっかり順番を待っている様子がありました。以前は両足で通せんぼをしたり並ぶマークで言い合いをしたりする姿もありましたが静かに順番を待つ姿を見て子どもたちの成長を感じる瞬間でした。

日々の生活の中で大人が仲立ちすることで順番や交代、貸し借り、分け合うなど簡単な決まりを守って遊ぶことができるようになります。
自分の思いを貫いたり玩具に対しての独占力、思い通りにならない時は泣いたり怒ったり自我や主張が強いのも2歳児の特徴で成長する上で大切なことです。
子どもたちの気持ちを受け入れながら他児に対しての意識や関わり方を伝える事で、社会性の芽生えや心の安定に繋がっていくと思います。

根岸

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