移行が始まりよちよち組さんだけのクラスになってから、早くも1ヶ月半が過ぎようとしている今日この頃。お部屋には食具の練習ができるようにスプーンやお皿が用意してあったり、くっつけて作る楽しさが感じられるようにシリコンブロックが置いてあったりとよちよちさんの発達にあった環境が用意され、夢中になって遊ぶ姿がたくさん見られるようになりました。
またお名前を呼ばれたら手を上げてお返事をしたり、ドアを開けてほしい時には「あけて」とお願いしたりと少しずつ大人とのやりとりも幅が広がってきたように思います。この数ヶ月でぐんぐん成長する子どもたちの姿が見られてとっても嬉しいです。
そんな目まぐるしい成長を遂げるよちよち組さんにたびたび見られるとある行動。それは先生の掛け声と共に起こります。
「牛乳飲みに行くよ〜」と先生が声をかけると、突如袖をまくり出すのです。面白いですよね。
「牛乳飲むぞ〜!」と意気込んでいるみたいでとってもかわいいですよね。
この袖をまくる行動、実は手を洗う準備をしているんです。
手を洗うには長袖が濡れないように袖をまくる必要があります。つまり、【牛乳を飲む>手を洗う>袖をまくる】という生活の流れをしっかり理解しているということなんです!
まだまだ小さな子どもたちですが、そんなことまで理解できるようになっているなんて…!とっても驚きました。
生活の流れが理解できるということは自分のできることが増えていくということ。手洗いの前に袖をまくること、手を洗ったら自分のエプロンを取って首につけること、エプロンがつけられたら席に座ること。少しずつですが、先生に言われなくても次に何をしたらいいのか身につき、自分でやろうとする姿が見られるようになりました。
毎日繰り返すことで習慣となり、子どもたちの自分でやってみたい!という気持ちが芽生えてきているのをひしひしと感じます。
集団生活の中で、つい大人は次に次にと促してしまいがちですが、それは子どもたちが自分で次は何をしたらいいのかな?と考えるわずか時間を潰してしまっているのかも…と気付かされます。
そのわずかながら子どもたちが成長するのに大切な時間に、私たち大人が気がつくことができるよう、焦る時こそ深呼吸をして、ゆったりとした気持ちで見守っていきたいと思います。
池田