木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「つながる優しさ」(幼児編)

2013.04.01

  4月になり、ひとつ上のクラスになりました。
 子どもたちもお兄さん、お姉さんになったんだとはりきっています。

  先日、その日の活動が選択の日。
 まだ選択がよくわからず、困っているうさぎ組の女の子に、きりん組の女の子が近づいてきました。
 「どうしたの?どれか選ぶんだよ。」
 「・・・。」
 うさぎ組の女の子は固まってしまいました。
 すると、きりん組の女の子は、「こっちが簡単で~、こっちがちょっと難しい
 んだよ。難しいのもあるけど、これはできないかもね!」と説明してくれました。
  うさぎ組の女の子は、考えながら“難しい”のところに洗濯ばさみをつけようとしました。きりん組の女の子は慌てた様子で、「これできる?難しい
 んだよな~。ぞうさんくらいなら出来ると思うけど・・・。こっちは簡単に
 できると思うよ。」と優しくフォローしました。
  すると、うさぎ組の女の子は“簡単”を選びました。きりん組の女の子は
 少しホッとした様な顔で、「がんばってねー。」と言いました。
  そして最後は二人ともニコッとして、それぞれの自由遊びへと戻って行きました。

  このやりとりを近くで見ていて、一年前はきりん組の女の子が教えてもらう側だったんだと思うと、すごく成長を感じることができました。
  活動を自分で選ぶ選択制や順序制は、幼児組になったばかりのうさぎ組に
 とって少し難しい面もあると思います。しかし、毎年こうして上のお友達が 教えてくれることによって、選び方などを覚えているのです。
  そして、困っている子がいたら自然と近づき、優しく教えてあげられる子ども達に私もホッと笑顔になった瞬間でした。

熊  谷

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