りす組では最近、だんご虫を探して外遊びの時間を過ごす子が多くなってきました。以前は怖がってしまい触れられなかった子が今では虫カップいっぱいになるまでだんご虫を探して遊んでいます。
先日も子ども達だけでだんご虫を探して遊んでいました。そこへ一人のお友だちが後からやってきました。そのお友だちは後から来たので虫カップを持っていなくて「虫カップがないの」と困った様子で私のところに言いに来ました。虫カップをふたのように二つ重ねて使っているお友だちが数人いたので、そのお友だちに「貸してと聞いてみてごらん」と言ってみると必死にお友だちに聞いて回っていました。
そんな時、一人でだんご虫を黙々と探していて、満足した子が「もうやらない」と言うので、お友だちが使いたがっていたことを伝えると、走っていって「○○ちゃん、これあげるー!!」と言って貸してあげました。そして、また走って別の遊びをしにいってしまいました。カップを借りることが出来たお友だちは嬉しくて早速だんご虫を探しに行ったのですが「ありがとうした?」と声を掛けると、「あっ」と言って虫カップをくれたお友だちを走って探しに行き「○○くん、貸してくれてありがとう!!」と言っていました。そのお友だちも「どういたしまして」と言って遊び始めました。お礼を言ったお友だちも、再びだんご虫を探しに行きました。
これまでは、ありがとうを忘れたり、どういたしましてがうまく言えなかったりしていましたが、ありがとうと言われるとうれしいようで、ごく自然にそのやり取りが出来ることが増えてきました。この頃の子どもたちは少しずつスムーズに言葉でのやり取りが出来るようになってきます。友だちとの関係が良好になってくると、親しみをもって挨拶が出来るようになり、このような光景も少しずつ増えていきます。
これからも、みんなでより仲良く遊べるような関係を築いていけたらと思います。
一柳 翔平