木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ぼくがいるから だいじょうぶだよ♪」(幼児編)

2013.11.03

 ある日の園庭遊びの時に、年少男児のAくんが0歳児の弟のお世話をしていました。転んでしまうと、「だいじょうぶ?いたくないよ」歩いていると、「こっちだよ」と傍で声を掛けていました。しばらくすると、弟はお部屋に入り、Aくんはまた走ったり、虫探しへ!!自分の好きな遊びを見つけて楽しんでいました♪
 しばらくして、走り回っていたAくんが、ゆっくりと歩いているところを見かけました。よく見ると、少し後ろには、手を繋いだ1歳児の女の子がいました。Aくんは女の子の歩くペースに合わせてゆっくり歩き、時折、かがんで女の子の顔をのぞくようにして話しかけていました。女の子はちょびっと悲しい顔をしていたので、どうやら慰めてあげているようでした(>ワ<)女の子がお部屋に戻るまで、いろいろな場所に連れて行き、少しずつ女の子にも笑顔が見られていました♪女の子の笑顔はAくんの行動から得られたものです。

 年少児であるAくんは、4月の幼児になったばかりの時は、自分や自分のすぐ近くの家族との繋がりが中心でした。しかし、異年齢で過ごす日々の中で、お兄さん・お姉さんからしてもらった事や嬉しかった気持ちをたくさん感じることで、「自分もしてあげたい!」という気持ちに繋がっていきます。してもらう経験・したあげた経験が子どもたちにとって、大きな成長のひとつです。幼児になって半年ですが、兄弟や異年齢で過ごしていく中で体験してきた事が、A君の中で育ち、周りにも広がっていると感じられた一場面でした☆

 

坂本 摩利

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