りすぐみでは、来年度の幼児ぐみへの移行に向けて、配膳の練習を行っています。デザートは、トングを使い自分で配膳を行い、ご飯・主菜・副菜・お味噌汁は職員が盛り付けをし、お茶を毎日お手伝いにきてくれているぞうぐみのお兄さん、お姉さんに入れてもらっています。その際に、子どもたちに「普通にする?」「ちょっとにする?」と確認をしています。配膳を始めたばかりの頃は、苦手なメニューでも「食べられる」「減らさない」という事が多かったですが、最近では、徐々に自分の苦手な食材も把握し、「ちょっとにする」という子どもも増えてきました。食事の配膳を通して「いっぱい」「ちょっと」の数の認識もできるようになってきました。
そこで先日、りすぐみでは「いっぱい」「ちょっと」の製作を行いました。白色と黄色のお皿を用意して、白色のお皿にはご飯をいっぱい、黄色のお皿にはご飯をちょっと盛ってもらいました。子どもたちへ伝えると「いっぱい知ってるよー」「ちょっとは何枚だっけなー?」とそれぞれ考えながら製作を行いました。Aちゃんは「ちょっとは1枚だよねー」と言いながら、自信満々で貼っていたところ、隣に座っていたBちゃんに「ちょっとは1枚じゃないよ」と言われ不機嫌になってしまいました。製作が終わったあと、Bちゃんと一緒に「かず」の絵本を見ると、Bちゃんも「1つもちょっとだし2つもちょっとだねー」と納得してくれました。
「いっぱい」「ちょっと」は食事の配膳だと理解できても製作に置きかえると難しい子どもたちも多かったようです。2歳を過ぎると「いっぱい」「ちょっと」の他にも、「長い」「短い」や「大きい」「小さい」など様々な単語を日常生活の中で覚えてきます。今後も絵本や遊びなど関わりをする中で伝え、たくさんの事を身につけてほしいと思います。
百々 麻美