冬休みが終わり、しばらく家庭で過ごしたこどもたち。それぞれに大きくなって、言葉も増えて、とても成長を感じています。久しぶりにあう友だちに、Aくんは指をさして見つめ、Bちゃんは「あ、あ」と友だちと職員の顔を交互に見て、嬉しさを伝えていました。
先日、保育園の周辺を散歩しました。子どもたちにとっては、手をつないで長い距離を散歩をするのは、楽しいけれど、大変です!Cちゃんは、私と、Dちゃんの間で、両手をつないでいました。しかし、しばらく行くと、突然、首を振って「イヤイヤ」の表現をしました。何がイヤなのか聞いても、首を振るばかり。そこで、手をつなぐ順番を変えました。私、Dちゃん、Cちゃん。すると、すっと、手を握り歩き出しました。両手をつないで歩くことが、少しCちゃんにとっては大変だったようです。やっと一人で歩くことに慣れてきたCちゃんにとって、両手とも手をつなぎ、そして、それぞれの繋ぐ位置も異なるため、バランスを取ることが、どうしても難しかったのです。そして、Cちゃんは、片手ならば問題ないと、スタスタ歩き、植物や建物、猫、走っていく新幹線などを注意深く見ながらその後の道のりを楽しみました。つかまらずに歩けるようになり、少しずつ脚力がついてきた時期のCちゃん。歩行が安定するまで、もうしばらく、遊びや生活の中で歩くことや、足を使った遊び、ダンスなどを重ねることで、さらにバランスが取れるようになっていきます。この日のCちゃんは、両手を繋いでバランスをとることよりも、まず歩行に意識を集中させたかったのでしょう。手を繋いで歩きながら、お友だちと楽しめるようになるのも、もう間近なCちゃんです。
みんな、工事現場のクレーン車を見たり、街角にいる猫を見たり、飛行機を眺めたり、気になる植物を触るのがとっても大好きです。そして、この散歩を通して、散歩というものは子どもたちには大冒険なんだ、と感じながら歩いたのでした。
これからも、生活の場面を通して健康づくり、運動機能の発達を促しながら、また、さまざまな場所に散歩へ出かけ、歩行やバランス感覚を養い、友だちと手を繋ぐことで安全を守りながら、一緒に楽しく過ごしたいと思います。そして保育園の中だけでは感じられない、季節の移り変わり、におい、風景を、友だちや保育士と共に五感で感じられるようにしていきたいと思います。今後も、どんな大冒険が一緒にできるのか、楽しみです!
和泉 正明