木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「代々繋がる優しい気持ち」(幼児組編)

2014.02.02

   朝晩の冷え込みも厳しくなり、冬の寒さをひしひしと感じる季節になりました。休みの日には布団から出るのが少し億劫に感じる時季ですが、保育園では園庭の霜柱や、ワニ滑り台に張った薄い氷など、冬ならではの物を発見し、嬉しそうにしている子どもの姿が見られます。

  正月休みも明けて、幼児組にりす組さん(2歳児)がグループ毎に移行を始めました。移行してきたばかりのりす組さんは今まで過ごしたクラスと違うので戸惑ってしまう姿や、困っている様子が見られます。そこで出番なのが、頼れる年長児、ぞう組のみんなです。  困っているりす組さんを見付けると、すぐに駆け寄り『どうしたの?』『大丈夫?』と優しく声をかけ、助けようとしています。りす組さんが上手く説明が出来なくてもゆっくりと待ってあげたり、何があったのか考えて、選択肢を出してあげています。
    しかし、ぞう組さんはいつも一緒にいるわけではないのですが、そこで活躍するのが、きりん組のみんなです。ぞうさんの関わり方を見て、真似をしたり、とても優しく話しかけています。近くに駆け寄り、上手く解決出来ない事もありますが、話をきちんと聞いて、保育士の所に行き、なんで泣いているか、聞いた事を伝えてくれます。
   ぞう組さん、きりん組さんが気付かない事もありますが、そこではうさぎ組さんも頑張っています。りす組さんとの関わり方をよく見ているうさぎ組さん、泣いているりすさんを見付けると『大丈夫?』と話を聞きながら頭を撫でてあげたり、一生懸命泣き止ませてあげようとしています。まだ、上手く説明出来ない部分もありますが、保育士に伝えようとしてくれます。
    この優しい関わり方にはこんな出来事が繋がっていました。困っているりすさんを見付けると、すぐに近くへ行き話を聞くぞう組さん。それを見て、ぞう組さんの隣へ行き、一緒に話を聞いているきりん組さん、少し離れたところから、そのやり取りを見ているうさぎ組さん。幼児組だけで、優しく関わろうとする気持ちの連鎖が増えてきました。
    それだけでなく、優しくされたりす組さんが大きくなった時に、自分が幼児さんにしてもらった関わり方、優しさを小さい子に伝えていき、その優しさが、次の代、その次の代と、これからも代々繋がっていくのだと見ていて思いました。
    日々の生活の中、優しさがどんどん繋がるよう、より意識して関わろうと改めて考えさせられますね。

鈴木 辰徳

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