木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

『優しい気づき』(りす組編)

2014.02.09

 1月14日から始まったりす組の移行も完了し、2月3日から全員が幼児組での生活をスタートさせました。黄色いカバンを持って、自分たちでお支度をする姿は「お兄さん、お姉さんになったぞ!」という誇らしさでいっぱいです。
 移行したばかりの頃は「先生~」と不安な声を上げている子もいました。そんなりす組の子どもたちに、幼児組のお兄さん、お姉さんたちは優しく色々教えてくれます。
 アイロンビーズで遊びたいりす組のAちゃん。でも遊び方がわからず、ビーズを持ってウロウロしていました。それを見ていたうさぎ組のBちゃん。「アイロンビーズで遊びたいみたいだよ。」と私に教えてくれました。「本当だね。どうやって遊べばいいかわからないみたいだね」と答えると、少し考えた後「遊び方教えてあげてくる!!」と言って、Aちゃんのもとへ。「これと、これを持って・・・」と用意してあげ、「まずここにビーズをうつしてから、遊ぶんだよ」と丁寧に教えてあげています。 教えてもらっているAちゃんも、真剣な顔で頷きながら話を聞いていました。 Bちゃんは、Aちゃんが遊びだしたのを見て、安心したように自分の遊びへ戻っていきました。
 昨年度もりす組の担任をしていた私としては、すっかりお姉さんになって教えてあげているBちゃんの成長に思わず微笑んでしまったりして( ´艸`)
 「先生、お姉ちゃん教えてくれたね。」Aちゃんは嬉しそうに話していました。保育士の姿が見えないと、心配そうな表情を見せていたAちゃんは徐々に幼児組での生活に慣れ、今では楽しそうに自分の好きな遊びを見つけています♫幼児組のお兄さん、お姉さんの優しさに触れ、不安な気持ちが徐々に安心に変わっていったからなのでしょうね。
 保育士が側にいて、Aちゃんに色々教えてあげることは簡単なことです。Bちゃんに「教えてあげて」と言ってしまうことも簡単なことです。しかし、それでは子どもが自分で気づくきっかけを奪ってしまうことにもなり得るのです。

 今後も、子ども自身が自分で考え、気づき、行動できるような言葉掛けを大切にしていきたいと思います!!

早野 恵美

 

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