木月保育園ではこの時期乳児組のクラスそれぞれが次の学年への「移行」というものを行います。今の時期から来年度の部屋や流れに慣れていき、年度が変わっても安心して過ごしていけるようにしています。
初日は子どもも新しい部屋と新しい玩具に大興奮の様子でした。まだ学年は上がっていませんが「りす組さんになったんだよね」と言ってお姉さんお兄さんになったんだと意識している子もいました。移行から子どもたちは身の回りのことを自分でやろうとする気持ちが益々出てきました。しかし中には「出来ない」とアピールする子もいます。
先日トイレに行ったあとAくんがズボンが履けないと言っていました。私が「手伝うから一緒にやってみよう」と声をかけても「出来ない」の一点張りでなかなかやろうとしません。そこにBくんが来ました。するとBくんが「こうやって履くんだよ」とAくんに声をかけズボンを履き始めました。それを見たAくんは急にズボンを自分で履き始め、上手に履くことが出来ました。二人は嬉しそうに手を繋いで歩いて行きました。Aくんは大人が声をかけたり手伝ったりして出来たのではなくお友達から刺激を貰いズボンを履くことが出来ました。
保育園の集団生活では周りの友達との関わりの中で学べることがたくさんあります。友達に手伝ってもらうことで喜びを感じお互いが嬉しい気持ちになり、そこから関わりが広がっていくこともあります。また、お友達の行っていることを意識して真似することで出来ることも増えていっています。今、あひる組の子どもたちは少しずつお兄さんお姉さんへ成長していっている最中です。今はお友達との関わりの中で刺激しあい、多くのことを学び始めている時期なのです。なので、大人は手を出しすぎないよう子どもたち同士の関わりを大切にしながら見守っていきたいと思っています!
広瀬 美穂