早いもので、あひる組へ進級、入園してから1ヶ月が経ちました。初めての園生活で泣いていた新入園児のお友達も、すっかり園生活に慣れて好きな遊びを楽しみ、ご飯を自分で食べ、すやすや布団で眠っています。子どもってすごい適応力を持っているんだなぁ…と改めて感動してしまいました!ひよこ組から進級したお友達も、倍以上に入ってきた新入園児のお友達に、圧倒されたり、つられて泣いてしまうのではないかしら…と心配していましたが、頭を撫でたり、べろべろばぁをしてくれたりと小さい先生として大活躍してくれています。一緒にあひる組へ進級した私は、そんな頼もしい子ども達の活躍と一年の成長に感動してしまいました!
そんなあひる組の子ども達が、最近特に好きな物を二つご紹介します!
まず一つは「歌」!歌の絵本が保育室にあるのですが、これが大好きです!かえるのうた、こんこんくしゃん、あぶくたったなどなど…自由遊びの時間に保育士が読んでいると、一人二人と集まって、大合唱になっています♪まだまだおしゃべりは、一語文二語文の子ども達ですが、歌詞はしっかり覚えています。この可愛らしい姿、それに歌声!まさにあひる癒しの合唱団!皆様にご披露できずに残念です。
もう一つは「クレーン車」です。最近、保育園の周りは建設ラッシュ!おかげで、園庭に出てもクレーン車が!レストランからもクレーン車が!散歩に行ってもクレーン車が!!と、重機車両に囲まれた環境です。乗り物大好きのあひる組には堪らない環境で、見える度に大興奮の子ども達です。ハッキリと「くれーんしゃっ!」と言える子、「れーくんっ!」と、音で教えてくれる子。「あっ!あっ!」と単語にはならないものの、指差しをしながら一生懸命教えてくれる子もいます。周りの友達や保育士に、見てっ!見つけたよっ!と言葉にはならない教えてあげたいと思う強い気持ちが、どの子どもからも伝わってきます。「そうだね、クレーン車だね」「かっこいいね!」保育士が答えると、うんうんと誇らしげな子ども達です。このように同じクレーン車を見ても、色々な言葉や表現をするあひる組の子ども達。
子どもは1歳を過ぎると、喃語から 一語文 ( 「ワンワン」「ブーブー」「マンマ」など、一語で話す言葉)へと言葉が発達します。そして2歳になる頃には、二語文(「ママ ネンネ」「マンマ チョウダイ」「ワンワン イタ」など単語が二つの言葉)を話すようになります。 しかし、発達の仕方は個人差が大きいです。保育園でも誕生日が近くても、一語文しか喋らない子。二語文をペラペラ喋っている子と一人ひとり違います。周りのお子さんと比べて、うちの子は言葉が遅いのでは?と心配される保護者の方もいます。言葉は、子どもの発達の中でも一番目に見える部分なので、ついつい他のお子さんと比較しがちです。でも喋らないからと、大人が無理矢理言わせようとするのは、かえって逆効果だそうです。
一口に言葉と言っても、「理解している言葉」と「使うことのできる単語」の二種類があり、前者は後者の約10倍程度あると言われています。 なので、あまり話さなくても大人の言う事が分かっていて、大人の指示に従える場合は、理解している言葉は沢山あるけれど、 まだ表には出てきていない言葉を溜め込んでいる状態ということなります。また子どもの言葉の理解については、指差しをするか、しないかがとても重要だそうです。
子どもが「あれ見て」と何かを指差すか。また何かを見つけたり要求する時に指を差すか。「どれ?」と聞かれた時に指を差して応えるかどうかが大切だそうです。 だからうちの子、言葉が遅くて…と心配な方も、お子さんが指差ししたり、ちゃんと大人の言っていることが分かっているようであれば大丈夫!心配する必要はないようです。気長にお子さんが話したくなるのを待ってあげられると良いですね。
私達大人は、まだ言葉が出ないから…と気にしたり、わからないから話しかけなかったりするのではなく、理解している言葉がたくさん増えるように、子どもと「言葉」の出会いを増やしていけると良いですね。私も日々の生活や遊びの中で、子ども達がたくさんの「言葉」との出会いを楽しめ、理解出来るような関わりをしていきたいと思います。
中澤 明日香