木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「さんすうのはじまり」(フリー編)

2014.06.28

 先日、2歳児クラスに入りました。もうすぐ朝の片付けという時間に、私は落ちているままごとのエプロンなどをなんとなく畳んでいました。するとAちゃんが横に来て自分が持っているものを片づけはじめました。もう少し時間があったので、「どうしたの、もうお買いもの行かないの?」と尋ねると「もう朝のおやつの時間だからおしまい!」と、かたづけを初めて手を洗いに行く行動に驚かされました。また遅番の時間では、クラスに入るとすぐにB君が「桃になったら、お片付けだよね」と私に話しかけてきました。また別のC君も「もう桃だよ」と大きな声で友達や保育士に知らせる姿もあり、「すごいね、よく知ってるね」と声をかけると「うん!先生が(担任)が言ってた」とうれしそうに答えてくれました。それは、毎回の活動の中で保育士が知らせているからです。「お片付けの時間は長い針が桃になったらだよ」、お昼の時間でも、「おかわりタイムは栗までです」などと、時計を見せながら数字の横にある果物を指さして言っているのです。毎日の積み重ねから、数字(果物)をみて行動することを意識しはじめてたのでしょうね・・・
 園では、乳児クラスから、数の始まりとして遊びながら『ある』『ない』を知ります。その後お片づけをしながら、同じブロックの色を集めて片付ける・同じ種類の車などあつめて片付けるなど『物の集まり』を知ります。また車や電車などをつなげて、『長い』『短い』や給食の時は『いっぱい』『ちょっと』を知り、園庭で虫探しをする時には植木鉢を動かしながら『重い』と『軽い』等を遊びの中で体験を通して知っていきます。また幼児組になると『いくつ食べられる?』と数の『1個』『2個』についても知ったり、『このくらい食べられる?』と量について『多い』と『少し』を知ります。このような経験を通して色々な所に【さんすうのはじまり】を五感で覚えていきます。
 生活の中でも常に数字等に触れることができるようにお部屋の中の物や、日々の声掛けや身近な環境を工夫し【かず】への関心・意欲が、【芽生えて、育み、発揮】でき、一つ一つの経験ができるような生活をこらからも心掛けていきたいです。

                                                         
主任  木村 広美

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