少しずつ夏に近づき、ジリジリと暑い日が続いています。そんな中でも子ども達は元気に過ごしています。
お友達とのやりとりの中で自分の思いがうまく伝わらなかったり…けんかになってしまう場面も多々あります。先日も年少児が泣いていました。その子自身がどうするのか、少し様子を見ていましたが、しばらくしても泣いていたので近寄っていき話を聞こうと歩き始めました。すると、側にいた年長児が年少児の目線まで腰を下ろし「どうしたの?泣いてたら分からないよ」と優しく話し掛けていました。その後も状況を考えて「○○だったの?」「○○したかったの?」と言葉に出来ない思いを聞いていました。
また、別の日にも年少児がおもちゃを巡ってけんかをして泣いていました。その姿を見て年中児の子どもが2人の気持ちを聞いて1人ずつの肩に両手を置いて「○○だったね。もう遊んでいいよ。」と声を掛けると2人も納得したのか遊び始めていました。
そんなやりとりの関わる姿を見て私だったらどんな風に声を掛けていたのかな?と自分自身を振り返りました。子ども達の優しいまなざしや接し方、どんな風に話したら聞いてもらえるかな?自分だったらどうされたいかな?等相手の気持ちを思いやる事が垣間見えた場面でした
異年齢児との関わりは、年上の子どもが年下の子どもを助け優しく接する事も重要です。また、年上・年下に関わらず子ども達が日常生活等の中で知っている事は教え合い、困っている友達には手を差し伸べる・思いやる気持ちを持つ事が出来ればと思います。クラスの子や異年齢の子ども達が集まる中で、色々な人と関わるという事は色々な人がいるという事を知るきっかけとなります。そして、その人達から充分な愛情と信頼、それに優しさを受け取る事で他の人に対しても同じような事が出来るようになるのです。
「~だからしてあげる」という一方的な気持ちからではなく、自然な気持ちやさりげない関わりを持てる事でいつでも友だちにそのような関わりが持てるようになるのではないでしょうか。
一人ひとり顔が違うようにその思いも様々です。世の中には色々な人がいるのだと思う事。その一人ひとりを認め受け入れる事が、人と関わる「力」を育てる第一歩となるのではないでしょうか。そんな子どもたちの一歩を大切にしていきたいですね。
中川智香子