木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「波紋のように広がる気持ち」(幼児組編)

2014.08.02

 園庭の木から蝉の声が聞こえ、夏の到来を感じます。蝉、かぶと虫、くわがた、しおから蜻蛉など子どもたちの虫ブームも、これからが本番ですね!
 7月は11日に開催された盆踊りや、収穫した野菜をその場で調理し、提供する『木月屋台』、水遊びの安全を祈る『水遊び安全祈願』など、こどもたちは様々な行事に取り組みました。その他にも幼児組では畑に植え、水やりをして育てた夏野菜を収穫し 、『調理会』で夏野菜カレーを作ったり、劇、合奏、リトミックを選んで他のクラスの友だちに見せる『お披露目会』もありました。
 たくさんあった行事の中で、お披露目会の前にあった話です。その日の活動は園庭とコーナー遊びでした。『暑いからコーナーにしたい』や、『外で一杯走って遊ぶんだ』と、自分のしたいことが会話の中から聞こえている中で、『お披露目会の練習がしたい』と言う年長の子がいました。近くに行き話を聞くと、『お披露目会が近いのに、まだ上手に出来ない。せっかく見てもらうなら、上手にかっこいいところを見て欲しい』と言っていました。『同じグループの友だちを誘ってみたら?』と言うと、すぐに同じ年長の友だちの所へ行き声をかけていました。すると『僕も上手にやりたい!』と言っていました。一人が二人に、二人が四人に、四人が八人に、、、とあっという間に人数が増えて行き、グループの全員が練習すると言っていました。その次の日からも、自由遊びの時には友だち同士で声をかけて、一緒にセリフの練習をしたり楽しむ姿も見られるようになってきました。それだけではなく、その姿を見た他のグループの子も、『私たちもやろう』と楽しみながらも真剣に取り組む姿が見られました。
 普段の生活の中で、時にはケンカをしてしまうこともある子どもたち、しかし、その度にしっかりと話をして(話が難しい時は大人が間に入り)解決しています。この、自分の気持ちだけでなく相手の気持ちを聞き、理解することがとても大切です。今回のエピソードも、友だちに気持ちを伝え、伝えられた友だちがその気持ちに同調したことでこのような取り組みかたになり、広がっていったのだと思います。日々の生活の中、会話をすることの大切さを改めて考えてみるのもいいかもしれませんね。
 本番の発表会では、少し緊張してしまう子や、恥ずかしくて照れてしまう子など、いつもとちがう様子が見られました。しかし、今までやってきたことを見せようと頑張っている年長さん、それを見て頑張ろうとする年中さん、年少さんなどいつも通りの様子を見せる事が出来ていました。
 お披露目会の後には『次は何をしようかな?』や、『(劇の)他の話もやりたい!』など、すぐに次の事を考えている子どもたち、今後の活動が益々楽しみです!!

鈴木 辰徳

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