毎日暑い日が続きますね。子どもたちは夏の暑さにも負けず、お友だちと汗をかきながら、走り回り元気いっぱいです。
木月保育園では今年も7月の中旬より水遊びが始まりました。園庭にプールを設置している時から、子どもたちは目を輝かせ、プール遊びをとても楽しみにしていました。今まで「やってー」「できなーい」とあまりやる気のなかったお着替えも、プールが始まると、黙々と一人で頑張る姿も見られてきました。
プールでは、お友だちとお水をかけあって遊んだり、わに泳ぎをしたり、顔をお水につけ遊ぶ子どもなど、みんなそれぞれ好きな遊びを楽しんでいました。そんな中、Aちゃんはプールが苦手で、お水がとんでくると怒って泣いてしまったり、小さいプールで遊んでいました。ある日Aちゃんが自ら「Aちゃんも大きいプール入りたい!!」と言い一緒に入りました。始めは表情も強ばっていましたが、その様子を見ていたBくんが近寄り、Aちゃんにむかって「えらいね!泣かないで大きいプールに入ってえらーい!」とたくさん褒めてくれました。Aちゃんも褒められて嬉しかったようで、そのあとは二人で手をつないでプールの中をお散歩したり、お水をかけあったり、仲良くプール遊びを楽しんでいました。プールからあがってもAちゃんは「プール楽しかったー!」「また明日も入りたいなー!」と苦手だったプールが克服でき、とても嬉しそうでした。二人の関わりを見ていて私自身もとても嬉しく、また成長をみる事のできた一場面でした。
2歳になるとお友だちと一緒に遊ぶ中で、思いやりの気持ちが芽生えてきます。思いやりとは、相手の気持ちになって考えたり、相手の気持ちに共感することを通して、他者の痛みを理解した上で、相手の為に何かしてあげようと思う気持ちです。「お友だちに優しくしてね」「仲良くしようね」などと言葉だけで伝えても育つものではなく、温かな人間関係の中で優しくされた経験がもとになって自然と育っていくものです。
このような人間関係が築ける環境をこれからもつくっていきたいです。
百々 麻美