幼児ぐみへ移行してから、早一ヶ月が経ちました。移行前は早くお姉さんになりたく「あと何回寝たらお2階に行くの?」と移行を待ち遠しくしている子供や、2階へ上がる事が不安でいっぱいな子供達、様々でした。いざ移行が始まると、私たちの期待以上に、とても張り切って頑張っています。
幼児ぐみでは、様々な遊びのなかでのルールがあります。その中のひとつで「けいぞくカード」という個人のカードがあります。自由遊びの時は常にカードを持ち歩き、お片付けの際、作ったレゴブロックや積み木の作品等、継続したいものにカードを置くというルールになっています。
移行が始まる前に、りすぐみのお部屋の中でも「けいぞくカード」を用意し遊んで過ごしました。Aくんはカードを持つ前に好きな遊びを始めてしまったり、カードを持ち遊び始めてもカードを無くしてしまったりとカードの存在が中々定着しませんでした。幼児ぐみへ移行後もカードを忘れてしまう事もありましたが、お姉さんに「けいぞくカードを持たないと遊べないんだよ」と何度か声をかけてもらう中で、Aくんの中でけいぞくカードの大切さの意識も芽生え始めてきました。今では私たち職員に「カード持たないといけないんだよね」と声をかけてくれたり、同じりすぐみのお友だちへ「カード忘れてるよ!持っておいで!」と声をかけてくれたりと成長した姿が見られるようになってきました。
移行が始まり幼児ぐみのお友だちと過ごす中で年上のお友だちへの興味や、憧れが強くなりチャレンジ精神旺盛になったり、新しいことをおぼえようとする気持ちが強くなっています。また子供達同士で解決しようとする自立心も芽生えてきます。異年齢保育をする中で、子供達の成長を様々な場面で感じています。
これからも子供達の気持ちを大切にしながら子供達の成長を見守っていきたいとと思います。
百々 麻美