木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「かわいいね」(2歳児りす組編)

2015.04.11

4月になり新しいお友達も増えてりす組としての生活がスタートしました。子どもたちの発語も増えて様々なことへの興味も増えています。そんなりす組さんでは今「かわいい」という言葉が多く聞こえます。
おままごとコーナーでの話ですが、AちゃんとBくんがキューピー人形を抱っこして「かわいいね」と話している姿が見られました。これはAちゃんたち自身が抱っこをされているときから「かわいいね」と言われてきたことが無意識的に残っているのだと思います。そして、そこから小さい子への興味やお世話をしたいという気持ちにつながっていくのだと感じました。また、女の子だけでなく男の子もエプロンと三角巾をして職員や保護者のところにやってきて「かわいい?」と聞く子もいます。そこで「かわいいね」と答えると女の子はもちろん、男の子もとても嬉しそうな顔をして遊びに戻っていきます。
他にも、何でも自分でやりたい時期で色々なことにチャレンジしているりす組さんですが、思うようにいかず泣いてしまうことも多々…。しかし、そんな時に気持ちの切り替えのタイミングで「○○した方がかわいいよ」など「かわいい」というフレーズがあるだけであっという間に気持ちの切り替えが出来てしまう子もいます。必ずしもこの時期の子どもたちに響く言葉というわけではないと思いますが、今のりす組さんには「かわいい」という言葉は魔法の言葉であると思います。
子どもへの適切な言葉かけをしていくということは難しいことだと思います。しかし、子どもの問いかけなどに対して、適当な相槌を返しているだけでは子どもの心は満足しません。そこには子どものことを思い、どのような返答を待っているのかを理解し受け止めていくことが大切なのです。
これから益々言葉が増えてきて子どもとの言葉のやり取りが増えていき、大人たちの声かけやテレビでの言葉などをどんどん吸収していく子どもたち。今後どんな言葉で私たちを楽しませてくれるか楽しみですね。

img_3862

 

蛭崎 晶弘

top