子どもたちが入園してから2ヶ月が経ちました。ひよこ組の子どもたちは保育園での生活に慣れ始め、少しずつ成長してきています。自らの足で歩き回ることを楽しんだり、ずりばいで玩具を取りに行ったり、ハイハイで気になる場所まで動いたり、寝返りで保育室を動き回ったり、と動くことに関して発達差はもちろんあります。
今、0歳児では歩いたりハイハイのできる子どもたちは給食の時間になると、「Aちゃん、おいで」という掛け声を合図にハイハイでレストランまで行っています。中には歩いていく子どももいれば、保育士に抱っこして連れて行ってもらう子ども、他の子どもが抱っこされたのを見て手を広げてじっと保育士を見つめる子どもなど様々です。また、子どもたちの発達に合わせて玩具を置く場所に高低差をつけています。振ると音が出るガラガラなどは低いところに置き、ずりばいやハイハイで取れるように、そして高いところには穴にボールを落として遊ぶ「くるくるちゃいむ」などがあります。棚に置く玩具を個々の発達に合わせることで子どもたちは自分で手を伸ばして自ら動いて取ろうとします。
子どもにとって動くことは、一定の位置からしか見えなかったものが動くことにより多方面から見え、気になる玩具や物を手にすることができる手段になります。そして動きは発達に応じます。寝返り、ずりばい、ハイハイ、座位、歩行。動きが活発になるにつれて、子どもの視界や行動は大きく広がります。寝返りや仰向けで上しか見えなかったことがずりばいができるようになることで視界は前へと変わり、ハイハイによって見えた玩具に興味を示し、座位によって一定の位置から周囲を見て楽しむことができるようになり、歩行することにより好きな玩具を取り、好きな保育士や保護者の下へ自由に行くことができるようになります。ひよこ組の子どもたちは月齢や発達が様々ですがこうした動く喜びを日々楽しんでいます。
これから子どもたちは使いたい玩具を自由に取って遊ぶために様々な動きを見せたりわらべ歌や音楽に合わせて身体を動かしたりするでしょう。このように私たちは子どもたちの動きに合わせた環境作りをして、子どもたちの発達を日々促していきます。
岡本 万太郎