木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「秘密基地?人気スポット?でも狭いよ」(1歳児あひる組編)

2015.12.12

   最近子ども達のお気に入りの場所があひる組の部屋に現れました。そこは…秘密基地なのでしょうか?でも丸見えの基地なので人気スポット?と呼ぶべきなのでしょうか??子ども達がどんな遊びをしていても、一人がそこに座ると、また一人と、色々なものを手に集まってくるようになったのです。
 秘密基地?人気スポット?と思われる場所は今、2箇所ありますが、今日はそのうちの1つでどのように子ども達が過ごしているのかご紹介をしたいと思います。
 いつも集まるその場所は、とても狭いので子どもが集まっていると、肩を寄せ合って内緒話をしているかのようです。(だって、そこに座っている誰かと目が合うと目を細めてフフフって笑うんです)そんな姿がとてもかわいいので、私は少しはなれたところからこっそり眺めています。もう座れないくらいのところに座りたくなったAちゃん、「いーれーてー」と。するとそこに、座っていたBちゃん、Cちゃんが「いーいーよー」と、おしりをずりずりっと動かしながらAちゃんを入れてあげるのです。Aちゃんはにっこり!!でも、時々、「いーれーてー」の願いが叶わず場所の取り合いが始まってしまうことがあります。泣き声が・・・「先生助けて!」と言っているかのように聞こえ、「どうしたの?」と仲裁に入ると、「○○ちゃんが~」と、自分の気持ちも言葉になりません。ゆっくり、ゆっくり気持ちを聞いていくうちに、落ち着き始め、入れてもらえなかったことを伝えてくれることも出来るようになってきました。
 「自分の気持ちを少しずつ言葉で表現できるようになる」ということを月の目標に持ち始めたのは9月頃からでした。初めは、嫌なことがあると泣いて相手を叩いてしまったり、押してしまったりしていました。でも、自分のやってほしい事や思っている気持ちを言葉で表現できるようその都度話しかけていきました。すると、ゆっくりと、ゆっくりとですが子ども達の気持ちに変化が見られるようになり、今自分が思っていること、やって欲しいこと、やって欲しくないことが一言、二言ずつ表現できるようになってきたのです。まだ、仲裁が必要な時期ではありますが、子ども達が自分の気持ちを表現する言葉が増えてきました。気持ちを表す言葉って、大切ですね。
 これからも、遊びの中で子ども達は色々な思いにぶつかっていくと思います。そんな時に自分の気持ちをお友達に伝えることができるように成長していって欲しいと思います。

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近野 典子

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