木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「子どもの観察力」(0歳児ひよこ組編)

2016.01.23

 いよいよ今年度も残りわずかとなりました。一年本当にあっという間ですね。この一年を振り返ると子どもたちの成長のスピードに驚かされます。
 最近のひよこ組の子どもたちはお友達に対する関心が高まりお友達の名前を呼ぶ子も少しずつ出てきました。それと同時にお友達の「物」に対しての興味や関心も出てきて自分のものと友達の物の違いも分かるようになり始めました。ジャンパーや午睡のパジャマ袋は友達のものを分かっていて届けに行く姿も見られるようになりました!!
 先日、園庭で遊んでいたときの話です。Aちゃんが靴を持ってキョロキョロ周りを見ながら歩いていました。私と目が合うとその靴を渡しに来ました。その靴を見てみるとそれはBちゃんのものでした。どうやらAちゃんはBちゃんの靴が落ちていたから履かせてあげてほしいと私にアピールしている様子でした。私がBちゃんを探しているとそのことに気付いたAちゃんが私の手を引っ張り、Bちゃんのいるところへ連れて行ってくれました。私がBちゃんに靴を履かせてあげるとAちゃんは満足そうにしてまた遊び始めていました。このAちゃんの姿に私は感心してしまいました。それはまず、靴を見ただけでBちゃんの物だと分かったということ、私の動きを見てAちゃんを探していることに気付いたことです。そのことがすごいと思いました。
 子どもたちは本当によく周りを観察しています。周りを見ながら様々なことを吸収しています。友達の行動だけでなく持っているものまで見ています。まだ言葉で話せなくても子どもたちなりに見たことを覚えて考えて行動に移したり表現したりすることが出来るのだなと感じさせられました。
 子どもたちの観たり考えたりする力を育むために大切なことは大人がやってあげすぎないことだと思います。大人は1歩ひいたところから見ていて子ども自身が何か困っていたとしてもすぐに手を出さず少し見守ることで周りの友達が気付いて助けにいってくれたりします。ひよこ組の頃から大人が見守ることで小さな子どもたちでも様々な気付きが生まれます。私はそういった子どもの気付きを発見してどんどん褒めてあげたいと思っています。

広瀬 美穂

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