まだまだ夏日が続いていますが、子どもたちの食欲は暑さに負けることもなく、おかわりの毎日です。木月保育園では毎年園庭で野菜を栽培しており、今年度はナス、ミニトマト、キュウリを育てています。野菜の水やりは、今は各クラスの先生が順番でおこなっており、収穫時を見計らって、主に幼児組のお友達に収穫してもらっています。
ある日、Aちゃんが朝の内にナスを収穫し、給食室に届けに来てくれました。「ありがとう、今日の味噌汁に入れるね!」と伝えると、「じゃあ、今日の味噌汁にナスが入っていたらアタリだね♪」とAちゃんが言いました。
木月保育園では栄養士と調理師は、ほぼ毎日幼児組のレストランで子どもたちの様子を見ながら一緒に給食を食べています。Aちゃんに「ナス、入ってた?」と聞くと、「入ってたよ!美味しかった♪」と言いました。実は、収穫してもらったナスはほんの少しでしたので、出来上がった全員分の味噌汁には加えず、Aちゃんがナスを口にできる確率が高くなるよう幼児組の味噌汁のみに加えて作りました。Aちゃんが自分で収穫したナスを食べられて喜んだ姿が見られてこちらも嬉しくなった場面でした。
食事中に幼児組のお友達と顔を合わせると「今日の給食美味しい!」と直接感謝の気持ちを伝えてくれる子がたくさんいます。大人になったときにも、自主的に作ってくれた人や食べる物に対して自然と感謝して、楽しく食事ができるようになってもらいたいです。そのために、食べ物に実際に触れられるアプローチを幅広くおこない、これからも日々の食育を大切にしていきたいと思います。
栄養士 中島 啓太