水遊び安全祈願後から中々晴れずにプール遊びができませんでしたが、8月にはいるとプール遊びが盛んでしたね‼いつも子どもたちからは「いつプールに入るの?」「プールまだー?」と言う期待の声が聞こえていました。プール遊びが始まると着替えもいつもの倍以上の早さで終わらせるほどプール遊びを楽しみにしていました!
はじめは水を顔につけるのも嫌だったザリガニグループ(水が苦手なグループ)のAちゃんとBちゃんは、何度か自分で水をかけているうちに、このくらいだったらお友達にもかけても、大丈夫かなと思ったのか、Aちゃんは少しずつBちゃんに水をかけだしました。するとはじめはお互いに遠慮がちだった二人が、相手の腕から肩に笑いながらかけていました。そして繰り返しているうちに水の量も多くなっていきました。最終日にはまるでクジラグループ(水が得意なグループ)のように水を楽しむ姿が見られようになりました。それは、水が苦手という気持ちが同じ子ども同士で一緒にかかわることで、水に対する怖さがお互いにわかり、相手にかける水の量を自分のことと置き換えることができたことで、共通理解できたことで掛け合う水の量が増え始め、クジラグループのように楽しめるようになったのではないでしょうか。
子どもは水と触れ合って遊んでいますが、その時に一番、重要なのは『気持ち良さ』です。子どもの遊びのなかで最初のベースになるものとして『感覚遊び』というのがあります。目や耳、皮膚感覚など、五感を通して自然物と接していくなかで、様々な物事に対する認識を深めていきます。水は子どもの感覚を磨いてくれる“万能素材”なんです。夏の暑い時期、水に触れるだけでも心地良かったり、水温の変化を感じることもできます。ときにはしずくが光に反射してキラキラ輝くのを見たりするだけでも、幼児期の子ども達はその“不思議さ”や“美しさ”と出会えるのだと言われています。
また、運動能力を高めるには、3~6才までに多くの刺激、多くの経験を与えることが大切だと言われています。プール遊びを行うことによって、身体の発育・発達を促し、心身の健康保持・増進を図るうえに大きく役立ちます。また、多くの人が利用するプールの規則やマナーを知り、守ることから社会的態度を養う機会となります。
夏という季節は短いですが、夏ならではの遊びの中で子どもたちの感性を引き出したしたり、また思い出の1つになれば良いなと思います。
保育園ではなぜ夏にプールに入るのか?“夏だから”“暑いから”だけでの理由ではないんですね
阿部 梨絵