夏の暑さも徐々に和らぎ、吹く風もだいぶ秋らしくなってきました。プール遊び・寒天遊び・氷遊び等、夏ならではの遊びを楽しみ、また一回り成長した元気いっぱいのあひる組の子どもたちです♪
汗をかいたり、シャワーをしたり。この季節、着替える機会が多くあります。オムツを替え終え、ズボンを履く時。ズボンを履かせようとすると、「んっ!!」とズボンを守るように取る、10月生まれのAちゃん。「自分で、履くの??」と聞くと「うん」と頷いて、一生懸命足を通そうとしています。「ここに座ると履きやすいよ」と牛乳パックで作った椅子に座るよう促し、Aちゃんが頑張って履く様子を見ていました。「出来なかったらやってって言ってね」と声を掛けると、しばらくして「って!!」と声を掛けてきました。両方の足を1つの穴に入れてしまい、ズボンがお尻まで上がらず困っている様子。「凄いね、自分で出来たね♪」とAちゃんの頑張りを褒めながら、「同じところに足が入っちゃったから、ちょっと直そうか」と少しだけお手伝い。最後は自分でズボンをあげて、満足そうにお部屋に戻っていきました。
4月当初から、着脱に意欲的な子どもたちにはズボンを脱いだり履いたり、洋服を脱いだりと自分たちで出来るところは自分でやれるよう促していました。最初は全く着脱に興味のなかったAちゃんですが、お友だちがやっているのをじっと見ているなあと思っていると、少しずつ、ズボンを脱ごうとする姿が見られ、ついには自分で履こうとする姿も!!Aちゃんに限らず、今あひる組の子どもたちは、自分たちで脱いだり履いたりしようという姿が多く見られるようになっています。
私自身、2児の母で現在あひる組の子どもたちと同じ月齢(5月生まれ)の子どもの母でもあるのですが、うちの息子は着脱に関して全くやる気がありません(笑)すぐに「ねね、やってー」と長女にお願いしています。私も長女の時には、自ら出来るように促していたのですが、息子に対してはそんなに働きかけてもいない気がします。
一方、私たち保育士も、子どもたちが自らやりたくなるような言葉掛けを心掛けて、子ども同士の関わりを大事にしながら日々保育を行っています。また、子どもたちが着脱しやすいように牛乳パックの椅子を用意したり、お部屋に靴下やズボン、スカートを用意し遊びの中で着脱に興味が持てるようにしています。
わが子の様子や、あひる組の子どもたちの様子を見ると、環境って大事だな、と強く感じます。あひる組の子どもたちは、まわりのお友だちが頑張る姿を見て、「自分もやりたい」「ああやって履くんだ」等色々なことを学んで、自らやろうという気持ちが育っているのでしょう。
大人との関わりや、子ども同士の関わり等の人的環境、子どもたちが自分でやろうと思えるような空間を作る物的環境。子ども自らトイレに行こうと思える空間的環境。それぞれの環境を整え、常に見直しながら、子どもたちが楽しく過ごせるような保育を日々心掛けていきます♪
早野 恵美