木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「まねっこあそび」(0歳児ひよこ組編)

2016.11.26

 立冬を過ぎ、吹く風の中にも冬の気配が感じられるようになりました。ひよこ組の子どもたちは寒さにも負けず、園庭や公園で元気よく遊んでいます。色とりどりの落ち葉やどんぐりなど、秋の自然は子どもたちにとって宝の山。身近な自然に触れる楽しさをより感じられるようにしていきたいですね!
 今回は、園庭や公園で遊ぶ機会が増えたので、外遊びで見られた子どもたちの姿を紹介したいと思います。ひよこ組の子どもたちは、滑り台が大好きです。Aちゃんもお友達が楽しそうに滑り台で遊ぶ姿をみて、滑り台に挑戦!しかし、いざ滑ってみると怖くて、泣きだしてしましました。怖くて泣いてしまったAちゃんにあひる組のBちゃんが、「だいじょうぶ~?」と背中をポンポンしてくれました。お姉さんの優しさと、お姉さんが楽しそうに滑り台を滑る姿を見て、滑り台への怖わさがなくなったのか、もう一度挑戦!保育士が体を支えていなくても、一人で滑ることができました。「すごいね!上手にすべれたね!」と声を掛けると、拍手をして大喜び。滑っては拍手を繰り返すAちゃんの姿がとても可愛く、また成長を感じることのできた瞬間でした。
 もう一つは、砂場で遊んでいた時のことです。砂を触って遊んでいたCちゃん。お兄さんお姉さんがシャベルやカップを使って遊んでいる姿を見て、いつの間にかCちゃんもシャベルを持って砂をカップの中に入れて遊び始めました。保育士が声を掛けなくてもお兄さんお姉さんの遊んでいる姿をみて遊び方を覚え、夢中になって楽しんでいました。子どもの吸収力の高さはとてもすごいなと感じました。
 この2つのエピソードは、どちらも模倣から遊びが展開されています。子どもは相手の気持ちや心の状態を感じ取って模倣をします。模倣は、子どもがまねしたいと思うものをじっくり観察することから始まります。子どもは相手がだれでも模倣はしません。相手がどういう人なのか、どのような気持ちをもって、今、自分に接してきているのか、どういう心の状況なのか、ということを感じ取ってできることです。この相手の心や気持ちを感じ取ること「共感性」は人とのやり取り関係が発達していく第一歩です。様々な人と出会い、まねしたり、まねされたりする経験の中で、人は幅広い知識や技能を身につけ、心を発達させていくのだと思います。
 これからたくさんの人と出会い、いろいろな経験をし成長していくひよこ組の子どもたちが楽しみです。

佐藤 真衣

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