立春とはいいますが、まだ寒い日や乾燥した日が続いています。インフルエンザやノロウイルス予防の為の手洗い、うがいはまだまだ気が抜けないですね。
先日、幼児組では『お店やさんごっこ』が開かれました。子どもたちでどんなお店をやるか意見を出し合うと、パン屋さん、八百屋さん、薬屋さん魚屋さんなど、沢山の意見が出ました。あまりに多く、話が中々決まらないと、『じゃあスーパーにしよう』という素敵な意見が出ていました。中には近くにあるスーパーの名前を言っている子もいて、『回転寿司も入れなきゃ!』という面白い話も出ていました。数回の話し合いを経て、ようやくスーパーと水族館、ゲーム屋の3つに決まりました。
自分が何のお店やさんをするか決めると、すぐに準備に取りかかる子どもたち。ものすごい意欲を見せ、中には自由遊びの時間に黙々と商品や魚、景品作りに取り組む子もいました。やはり率先して取り組むのは年長児や年中児でしたが、それに引っ張られるように年少児も取り組み、幼児組全体でお店やさんごっこをするんだと言う気持ちが見られました。中には苦手な子や、やりたいけどどうしていいかわからない子もいますが、年長児だけでなく年中児も優しく教えていたり、手伝ってあげることでみんなが積極的に関わろうとするようになり、本番当日は乳児組の友だちもお客さんに来てくれて、大にぎわいのお店やさんごっことなりました。
~少し話は逸れますが、年長児は年明けから、就学に向け午睡が無くなり、現在はお昼の時間も遊んで過ごしています。そして、お店やさんごっこの次の週には年少児から縦割り保育で過ごしてきた二階から離れ、一階の部屋に移行します~
お店やさんごっこが直前にせまり、意欲的に準備に取り組む年長児さんと折り紙をしながらあることを聞いて見ました。「ぞう組さんは沢山作ったり手伝って教えてあげたり流石だね!」と話をすると、嬉しいやら恥ずかしいやらで笑っていました。「でもさ、ぞう組さんが移行して下の部屋に行ったら二階はどうなるかな?」と聞いてみると・・・『大丈夫だよ、だってきりん組さんがいるから』『前のぞう組さんが下に行った時(一年前)は僕たちが頑張ったんだ~』と答えてくれました。
今までは年長児が年中児や年少児にに教えてあげることが多かったのですが、年中児が年少児に積極的に関わり助けようとする姿が増えたので、きっと年中さんに任せても大丈夫という信頼が芽生えているのだと思います。今まで一番歳上のクラスでやって来た自信と一緒に過ごしてきた年中児への信頼があるからこそ年長児は安心して就学に向けて下の部屋に行くことができ、残った年中児は自分たちが一番大きいクラスになることで責任感がつき、力と自信を付けて次の年長児になって行きます。また、それを見ている年少児や、さらにその下の乳児組も、きっと同じように歳下の子に優しく関わり自信を持って成長していくと思います。今の代だけでなく、今後もずっと後世まで、人に優しく関わっていく横の繋がりだけでなく、縦の繋がりも続いていけるよう子どもたちと関わっていけるようにしていきます。
鈴木辰徳