入園して早1ヶ月。長い連休を明けて久しぶりの保育園で、子どもたちも泣く姿が見られます。意外とすぐに泣き止んで今まで通りに遊ぶ子もいましたが、やはりそうはいかず時折泣き止むけれど泣くことの方が多い子もいます。特にご飯の前はお腹が空いて泣く子も多く、泣き声の大合唱です。そんな時に歌を歌ったり絵本を読み始めると、子どもたちはピタッと泣き止むんです。中々慣れずずっと泣いていたAちゃんも歌が始まると泣き止んで、絵本を読んでいる先生の方をじっとみつめ、手拍子をして笑ってくれました。先生から遠いところで1人遊んでいたB君は、先生の近くまで寄ってきました。お腹が空いて泣いていたCちゃんも気づくと笑顔で体を揺らしていました。CDをかけるだけじゃこのような姿は見られません。人の声で歌い、人が読む絵本の音が心地いいんです。
また、自然な音も大好きです。木のおもちゃがぶつかる音、鈴の音、葉っぱの音、動物の声などたくさんの音が周りに溢れています。聞いたことのない音に出会ったとき子どもたちはとてもいい顔をします。そんな音を一緒にみつけ、一緒に感じ、「面白い音だったね~とりさんかな?」なんて話をしていく中で、自然と子どもたちは言葉の音も覚えていきます。いろんなやりとりの中で得るものは多く、やりとりをしないと得られないものも多いです。一生懸命「あーあー。うーうー。」と話す子どもたちと目と目を合わせて会話をするのも楽しいです。
これからたくさんの音や言葉と出会うひよこ組の子どもたち。どんな音が好きなのかな?保育園でも一緒にみつけていきたいです。
新屋 淳子