春、暖かくなってりす組の子どもたちが夢中になった物があります。それは、蟻です!!蟻が出てくると興味津々。最初はじーっと観察していました。しばらく観察した後今度は捕まえることを始めました。
木月保育園では「虫カップ」という虫を入れるゼリーカップを用意しています。そのカップにたくさん蟻を入れることを楽しんでいました。きっとすぐ捕まえられるのでは楽しくありません。逃げ足が速い蟻を捕まえたときの達成感がまた楽しいのでしょう。
その次のブームは団子虫です。団子虫、子どもたち大好きです。その魅力は触ると丸まるところと、なかなか見つからないところだと思います!探すことを繰り返していると、団子虫探し名人が出てきます。りす組ではAくんが団子虫名人です。Aくんに聞けば団子虫の居場所を教えてくれるし、捕まえてくれます。みんなに頼られてAくんは誇らしげでした。
虫ブームな時期にもCくんは蟻が嫌いで蟻を見ると大泣きして逃げていました。でも、気にはなるようで遠くから見ていました。毎日外に出ると少しずつ見慣れていき、触れるようになりたした。
そして夏、りす組で始めて生き物を飼うことになりました。それはカブトムシです!春に蟻や団子虫に夢中になっていたりす組の子どもたちです。カブトムシにももちろん興味津々です。部屋に虫の絵本をたくさん置いていたので、その絵本を持ってきて「これだよね??」と興奮気味な様子でした。虫かごの外から観察するだけでは満足しない子どもたち。「出してー触りたいー」と言うので、毎日出しています。虫嫌いだったCくんは自信満々でカブトムシを掴めるようになりました!
そんなある日、カブトムシが1匹死んでしまいました。その話を子どもたちにすると、子どもたちは神妙な表情で話を聞いていました。「どうして死んじゃったと思う?」と聞くと色々な答えが返ってきました。「ケンカしちゃった」「お腹がすいていた」「角がとれちゃった」それからというものの、子どもたちは毎朝餌のゼリーが足りているか?気にかけるようになってくれました。ゼリーがないと入れ替えてくれます。触る時にも優しく触ってくれるようになりました。
生き物に触れることで、子どもたちの成長がたくさん見られました。生き物に触れることで、子どもたちの外遊びがより一層楽しくなりました。また、集中して見たり捕まえたりすることで遊びこむ集中力もつきました。Aくん、Cくんのように虫を捕まえられると自信もついてします。それだけではなく、生き物を飼うことで命の尊さや思いやりが育まれました。
私は虫がそこまで好きではありませんでしたが、子どもたちが虫に夢中になる姿を見ていたら楽しくなってしまいました。これからも生き物を飼うことを子どもたちと一緒に楽しんでいきたいと思います。
鷲巣美穂