最近のりす組の子どもたちは、お友達同士で仲良く遊び、最近ではカプラで遊ぶ姿が見られてきました。カプラは、子どもの頭の中で考えているものを目に見える形で表現できます。カプラをどんどん並べて道路を作ったり、囲いをつくって駐車場をつくったり、井の字型に重ねていきお家やお城をつくり自分のイメージを形にすることが上手に出来るようになりました。
そんなりすの子どもたちとのある日の会話を紹介したいと思います。「ウチュウジンって知ってる?」と聞くとみんな声を揃えて「知ってる~」と言いました。「ウチュウジンって怖いのかな?」と聞くと「怖いよ!」という子、「優しいよ~」という子に分かれました。そこからウチュウジンのお顔の話になりました。Aちゃん「目は大きくて、鼻はないの」Bくん「鼻はあるよ!」Cくん「口はない!」子どもたちが考えるウチュウジンのイメージは様々です。保育士「指はあるのかな?」Dちゃん「ゆびはDと一緒~」Eちゃん「違う!4本だよ!4本!」Eちゃんに周りの子どもたちが「違うよ!」と言った時、Eちゃんは「4本なの!」ととてもこだわっていました。さらに「好きな食べ物は?」と聞きました。この日、保育園の給食のデザートがスイカだったためスイカと言うかと思いましたが、「りんご~」と言った子どもがいました。「宇宙人」ひとつとっても「宇宙」という誰しもが未知な世界の話を子どもたちのイメージや想像でとても話が盛り上がりました。子ども1人ひとりしっかりと頭の中で形のないものでもイメージ・想像ができていることにとても驚きました。
このようなイメージは日々の生活の中での関わりや色々な体験、遊びの中で湧いてきます。そのイメージをみんなで共有することで刺激を受けイメージの幅が広がりさらに想像力が豊かになっていきます。お友だちとだけでなく、おうちや園でのなに気ない会話や出来事でも、子どもたちにとっては大切な経験になります。これからも、もっともっと子どもたちのイメージや想像力を引き出していけるように日々子どもたちとたくさん会話や遊びを一緒に、楽しんでいきたいと思います。
田山 碧