木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「いい考え持ってるね!」(0歳児担任から見た幼児組の姿)

2017.11.25

 幼児の男の子との話です。当番の時間に彼と関わることが多く、当時の彼は旅行先で乗った電車を廃材や紙で作ることに熱中していました。
 ある日、「東急線つくりたい!一緒に作ろ!」と誘われたので「いいよ!なにで作ろっか」と電車作りが始まりました。彼は白い紙と色鉛筆を持ってきて電車を描いていきます。電車を描き終えるとサイコロの様に折り始めて屋根は長さを調節した紙を貼ろうとしていました。さすがにそれではふにゃふにゃの電車になってしまうので中に何か廃材を入れて頑丈にしようと提案しました。すると彼から驚きの一言が返ってきました。
 「先生、いい考え持ってるね!」聞いた時、思わず笑みが溢れましたがこれは彼に認められた瞬間でした。
 関係を築くというのは長い歳月一緒に居たり、この様に子どもに認められることが大切になります。何気なく一緒にいるより一緒に子どもと何かを成し遂げたり、支えたりすることで築かれていきます。乳児の担任である僕は子どもが今やりたいこと、して欲しいこと、好きなことを一緒に遊び、より理想に近いものを作ることでこのように認められていきます。子どもたちのやりたいことを少しでも多く遊びの中で現実にしていければもっと楽しいことが待っていると思っています。

 

岡本 万太郎

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