木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「自分を評価する」(3,4,5歳児幼児組編)

2018.01.01

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 1月になり移行が始まり、りす組さんが少しずつ幼児組へやってきます。それと同時に、ぞう組さんの午睡がなくなり小学校への準備も始まり、今年度も残りわずかだと感じます。
 幼児組で乳児クラスへのお手伝いに行く「お手伝い保育」があります。これは、うさぎ組からぞう組まで誰でも行ける「ちびっこ先生」です。乳児クラスへ行き、一緒に遊び小さい子の見本となることやお着替えの手伝いなど内容は様々です。そして、最近ぞう組さんには新しい取り組みとして自分を評価するということをやっています。ただ評価するといっても難しいので、お手伝いやお当番などをした後に出来た事や頑張ったことなどを項目から選んでもらいシールを貼ってもらっています。項目には「○○ができた」や「楽しく過ごせた」などプラスの項目のみです。先日はお当番としてりす組に行って給食の配膳の手伝いを頑張ってきた男の子は「配膳がんばってきたよ」と報告に来てくれ、「きっとりす組さんも喜んだでしょう」と頑張ってきたことを認めてあげることが出来ました。また、園庭で遊んでいた際に小さい子が困っていることに気が付けたことを伝えてくれる子もいました。

 

 

 

 

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 この取り組みによって本当の意味での自己肯定感を身に着けていってほしいと考えています。自己肯定感=とにかく褒めていくといったイメージはないでしょうか。もちろん大人がたくさん褒めていくことで子どもの活力となり色々な事への挑戦にもつながります。しかし、褒められたいや認めてもらいたい気持ちが強くなり、次第に承認欲求へとすり替わってしまうこともあります。そうなると、大切なのは自分の評価と他者からの評価が同じであることです。大人も同じですが、自身が頑張ったことを褒めてもらい評価をしてもらえるとうれしいように子どもにも同じことが言えるのです。

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 自己肯定感を伸ばそうとして、褒めようという気持ちが前に出てしまい大人中心で考えてしまいがちです。子どもがどう思っているのかをしっかりと聞き、褒めるポイントを大人が理解してあげることが大切です。また、何でもやってあげるのではなく自分で考えて自分で決める機会を作っていくようにしていき、出来たという成功体験の積み重ねによって自己肯定感はより高まるのではないでしょうか。まずは、大人が子どもに任せるということから始めていきたいですね。それにより、コミュニケーションも深まり子どもたちの成長の手助けになってくれればと思います。

 

蛭崎 晶弘

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