りす組の子どもたちもいよいよ移行が始まり幼児組で過ごすようになります。その前に様々なことにチャレンジしています。
今まで生活面では着脱や排泄や食事面など少しずつ自分で出来ることを増やしてきました。出来るようになったという自信を糧に色々なことに興味を持ちチャレンジしよう!という気持ちが高まっています。
今、遊びの面では集中力が必要となる少し難しめなパズルやハサミを出しています。難しめなパズルは最初は一人しか出来ませんでしたが、友だちと教え合うことで出来るようになる子が増えてきました。二歳児クラスの子どもたちはまずは職員が教え、覚えるとそのあと友だち同士で教え合うことが出来ます。ハサミは洗濯バサミやトングの玩具で手の動きの練習をし、ハサミが持てるようになりました。ハサミの内容は簡単なものは棒状になっている紙を一回切りをします。それが上手になった子どもは絵の通りに切っていくプリントがあり、それも簡単なものから難しいものまであります!
Aちゃんはハサミが大好きで毎日「やりたい」と言ってやりに来ました。Aちゃんは一回切りは上手になり、簡単なプリントからチャレンジしているところでした。ハサミは上手に使えるのですが、切れないところがあるとすぐに諦めてしまいます。「もうやめる」ということが続きました。それでも毎日来てはお友だちが切る姿を観察していました。途中でやめてしまうことが続いていたので「ハサミやるなら今日は諦めずに最後までやってごらん」と話をしました。すると、この日は最後まで切り、難しいものもチャレンジして切ることが出来ました!毎日お友だちが切っている姿を見て覚え、毎日のように友達が頑張る姿を見てきたので、自分も挑戦したいと思う心がわいてきたのだと思います。また、「諦めずに最後までやってごらん」という言葉がAちゃんに響いていたようにも感じました。その後も出来るようになったことでますますハサミに意欲を見せていて私の顔を見るなり「ハサミやる~」と自ら言いに来ています。
ハサミのことだけでなくりす組の子どもたちは日々生活面や遊び面で様々なことにチャレンジしています。出来なかったという経験も大事で、周りの友だちを見たり職員から言葉かけをされることで出来るようなことが増えていきます。二歳児クラスは意欲を持ち興味を広げていく年齢です。出来るようになった達成感を次に生かしていきながら成長していってもらえたらと思っています。
鷲巣 美穂