梅雨の合間の晴れた日には、おもいっきり外遊びを楽しむ子どもたち。その子どもたちは入園から4ヶ月が経とうとしており、ますます子どもたちの成長が著しく見られます。これからお話しするのは、保育園の生活の中でAちゃんの成長についてお話しをしたいと思います。
4月の入園始めの時はまだ歩けず、ハイハイか座って静かにおもちゃで遊んだり、床に寝ていたり、外を見ていたり、あまり動いていないことが多かったAちゃん。ですが、この4ヶ月で大きな成長を見せてくれました。それは、今まで歩けなかったAちゃんが徐々に一人で5歩6歩と歩いて部屋の中を歩き回り、おもちゃで遊ぶ時も「あーー。」と声を出して楽しそうに遊んでいるのを目にしました。そして、最近あることに挑戦しました。それは、園庭にある滑り台に登ることです。園庭にある滑り台は滑るまでに少し高い階段があり、そのあとに歩くと揺れるはしごがあります。Aちゃんは他の子どもが階段を登り、はしごを渡り、滑り台で滑っているのをじっと見ていた為「やってみる?」と声をかけ、階段の下まで連れて行ってみました。階段を登ろうとしなければ、他の遊びに移行しようと考えていましたが、進んで階段を這いずりながら登ろうとしていました。なので、自分の力で登るよう、少し手を離して後ろから落ちないように準備をして見守っていました。階段を自力で登り、立ち上がり、はしごを登ろうと2.3歩と渡り始めたので「Aちゃん!頑張って!見てるよ!」とAちゃんと顔が見える位置に立って応援していました。すると、揺れるはしごが怖かったのかその場でしゃがみこんでしまいました。その後は無理をせず、そのまま引き返し、抱きしめて頑張ったことを褒めてあげました。小さな2.3歩でしたが、とても大きな成長です。目の前で見れて嬉しかったです。
遊びは子どもの成長において大切なもの、遊び自体が学習経験です。また、自発的に遊びを探し、周りの環境に関わろうと探索活動ができるのは、「安全基地」と呼ばれる関係性が形成されているからなのです。「安全基地」とは、その子どもの要求に答えてくれる養育者との関係からなる愛着関係が基盤となります。その関係性から助けてくれる、守ってくれるという大人に対して安心感を得られる場所、いつでも帰ってこれる場所(関係)という意味です。「大丈夫だよ。ちゃんと見ているよ」のやり取りが大切なのです。この「安全基地」があることで積極的に周りの環境に関われるので、様々な発見や自信がつき、子どもの一つの成長になります。
これからも私たちが「安全基地」となり子どもたちにたくさんの経験をさせ、自分に自信を持てるよう様々な道具を用いて子どもたちとの遊びを広げていきたいです。
河田 真帆