今年の乳児組の夏の保育はプールだけではなく色々な感触遊びを取り入れてお部屋でも楽しく涼しく過ごしました。寒天遊び、氷水遊びや片栗粉遊びなどなど家庭では体験できないようなことや、今まであまり体験してこなかった遊びを通して指先の感覚を刺激してきました。寒天遊びではヒンヤリとする寒天を触ってみてぐちゃぐちゃになるまで潰して遊んでいました。Aちゃんはタライの中に自ら入ったり、自分で肌着の中に寒天を入れて全身で寒天を楽しみました。その姿を見てB君に寒天を入れるとイヤイヤと言って嫌がっていました。
氷水遊びでは冷たい氷を背中に入れられてギャーッ!と叫びながら楽しみました。笑Aちゃんをタライの中に入れると冷たさが嫌だったのか、泣かれてしまいました。しかし、Cちゃんは大きな氷を手に持って、ビショビショになりながらも、冷たさで手がジンジンする感覚も知りました。
片栗粉遊びでは、言葉ではうまく言い表せないような、手に持つと固いけど、手を開くとヌルヌルと手から流れていく不思議な感触を経験しました。寒天を喜んでいたAちゃんは全く興味を示さず、寒天であんなにイヤイヤしていたB君は水を得た魚のように頭の先からつま先まで片栗粉だらけになって楽しんでいました。
寒天遊びが好きだからと言って、氷水や片栗粉が好きとは限らずに嫌がる子もいて、不思議だなぁと私自身も発見がありました。もちろん、嫌がる子もいたので、そういった子たちには、また違ったアプローチをしていきたいと感じました。
どれも家庭では難しく、保育園だからこそ経験できる遊びをこの夏経験してきました。色々な素材で遊びながらさまざまな刺激を受けて、指先から感覚が広がっていきます。この先、ただ、手先が器用になるだけではなく、指先から得られる情報で「なぜ、~なんだろう」「~したらどうなるんだろう」など考える力が養われて行きます。そして、集中力や思考力が高まっていくことにつながると思います。
何かに夢中になって遊んでいる間にも、子どもたちは色々経験を自分の中に落とし込み発達しているんですね。これからも、子どもたちの発達につながる遊びをジャンジャン促したいと思います。
一柳 翔平