木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「食べることのつながり」フリー編

2019.04.29

 木月保育園では、調理会のほかにも木月屋台と言って、園庭の畑で採れた野菜を何日分かためておいて、給食とは別で子どもたちの目の前で簡単に調理したものを提供したりする機会があります。屋台の雰囲気が楽しそうなことと自分たちが園庭で水をあげていた野菜ということもあって普段野菜が苦手で食べない子でも興味を示して食べたりする姿が見られます。昨年度の話になりますが、冬場に園庭の畑で大根を育てていました。木月屋台で大根をおでんのようにして食べた時のことです。食に意欲があまりないAくんが美味しそうに何度も食べる姿がみられました。絶対に野菜を口にしないBちゃんにも、結果的には口から出してしまいましたが、口に入れてみようと試みたりした姿がみられたのです。食育というとすぐ直結してしまうのは調理会や木月屋台だとかのイベント的なことになりがちですが、そうではなく子どもたちの中の自発的な部分へどう訴えていくかということが大切なようです。これは、食への意欲にもつながりますし、作物の成長や、畑で出会える植物などの理科的興味にもつながっていくことだと考えます。

 木月保育園でも今後、ただ食べるだけの給食ではなく、子どもたちの関わりのある給食へと引き出すために、食育プロジェクトとしてもやれることはまだまだたくさんあると考えます。子どもたちの興味を深めるために給食の先生とも協力をしていきたいと思います。その際、保護者の皆さんに協力していただくこともあるかと思いますが、ぜひよろしくお願いします。

  そこで、早速ですが先日食育プロジェクトからボランティア募集の紙を張り出させていただきました。おかげさまで名前を記入してくださっている方や、興味を持ってくださる方もいてありがたく思います。もう何度か行っているので、説明をいろいろ省かせていただきましたがせっかくなので改めてここで説明をさせていただきます。木月保育園には園庭にある畑の他に、隣のお寺に大きな畑があります。毎年そこで11月にある焼き芋パーティーに向けてサツマイモを育てたり、他にも様々な野菜を育てたりしています。しかし、子どもたちが苗を植えたあとは、水やりに行ったりすることがなかなかできません。そのため、どうにもお寺の畑の存在感が薄く、また、植えたら気付いたらサツマイモが出来ているというのが現状です。保護者の方にも草むしりなどの簡単な作業を手伝っていただくことで、「家の人も手伝っている畑」「○○ちゃんの家の人が畑やったって」と少しずつ距離が近づけばいいなと思い始めました。

 「食」ということは、一生食べていくことなので乳幼児の時期から大切につなげていきたいですね。

 

フリー 一柳 翔平

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