最近、園庭でみられる姿を今回取り上げました。それは、うさぎ組の女の子たちが切り株の上に乗って朝の会をしている姿です。このうさぎ組は2月頃に幼児組に移行をしてきて、お当番さんの時は毎朝お兄さんお姉さんの横に立って朝の会の進行をしています。もちろん主導はぞう組のお友達が行っているため、うさぎ組のお友達は前に立っているだけで楽しいといったお友達も多いのですが、今日の園庭では、お当番の流れと同じように「今日の日付」「今日の天気」「給食の献立発表」をごっこ遊びとして行っていたのでした。先日はぞう組のお仕事の日めくりカレンダーをめくる作業の真似まで行われる姿も見られ驚きました。
その姿の中でふと疑問に思うことがありました。なぜか毎年、切り株の上で子ども達は朝の会を開いているのです。実際に朝の会ではお当番さんが台の上に上がるといったことはしていません。子どもは高いところが好きだからといったことも考えましたが、違う考えを思いつきました。普段うさぎ組が朝の会に参加する際は一番前に座って顔を見上げて話を聞いています。よって前に出てくるお当番さんがたつ姿は、より大きく見えているのではないでしょうか。そのお当番さんは高いところにいるといったイメージを実際に表すために子ども達は切り株を用意して高いところで朝の会を開くのではないかと考えます。また女の子が行っていることが多いのですが、女の子は状況認知能力が高いと言われ、状況つまり場面を想像する力が高いと言われます。そこから、おままごと遊びや今回の園庭での様子などにおいて、「ある特定の場面」を設定して楽しむ姿が見られるのです。
子ども達は、色々な場面の一部をごっこ遊びに取り入れてしまいます。たった一場面でも印象に残ったる場面や経験を遊びに変え楽しむ姿をこれからも増やして見守っていきたいと思います.
幼児組 蛭﨑 晶弘