新年度がスタートして1か月がたちました。新しい担任、新しいお友達に少し緊張していた在園児のお友達も少しずつ慣れてきてたくさんお話をしてくれるようになってきました。ある日の夕方の出来事でした。Aちゃんに本を読んであげているとBちゃんが一緒に聞きに来たのです。すると、「この子だぁれ?」とAちゃん。「Bちゃんっていうんだよ」と教えてあげるとにこにこしながら「Bちゃんっていうんだ~」と嬉しそうに答えてくれました。4月に入園したお友達に興味を持ってくれたので、保育士が手でマイクを作り「あ~なたのお名前は?」とうたいながらAちゃんに聞いてみると、「Aちゃん!」と元気に答えてくれました。その様子をBちゃんがそばで見ていたのでBちゃんにも「あ~なたのお名前は?」と歌ってみたところ「Bちゃん!」と同じように答えてくれたのでした。
その様子をみていたほかのお友達も興味津々。僕にも、私にもやってほしいと集まってきたのでした。お名前を言えないお友達には保育士が代弁をしながら何度か続けていると、保育士の代わりにお話の上手なCちゃんがお友達のお名前を教えてくれるようになってくる姿も見られ始めたのです。手のマイクが自分のほうに向かうと子ども達は恥ずかしい反面、にこにこしながらお名前を教えてくれる姿がとっても可愛らしかったです。
Aちゃんは「この子誰なのかな?」という興味から新しいお友達への関心を持ってくれました。子ども達は成長と共にお友達への興味や関心が増え一緒に遊んだり活動したりすることで共に過ごす楽しさを味わうようになります。遊びを通してのやり取り遊びは言葉の発達の助けになります。歌や絵本や手遊びなどが子ども達は大好きです。まだ上手に歌えなくても、保育士と一緒に歌に合わせて同じ動きをしようとしてくれます。一しょに楽しむ事でみんなと合わせるという協調性が養われたり、楽しみながらコミュニケーション能力も身に付きます。これからも、子ども達と沢山のやり取り遊びを楽しんでいきたいと思います。
齋藤 操