ある日の園庭での出来事です。
砂場で遊んでいたAちゃんが近くにいた先生に向かって「みて〜!」とカップを持ってきました。カップをのぞいてみると、そこにはダンゴムシが…「すごいね〜!ダンゴムシ見つけたんだね〜!」とAちゃんに言うと、その場でしゃがみ込んで、「ダンゴムシ!ちっちゃい!!」と嬉しそうな目で話していました。そうこうしていると、Aちゃんの周りで砂遊びをしていた、Bちゃん、Cちゃんも興味をそそられたようで、Aちゃんの元にやってきました。不思議そうに、でも嬉しそうにしながらダンゴムシを覗き込む子どもたち。途中でカップからダンゴムシが転がり出てしまい、丸まったダンゴムシを一生懸命また捕まえて握っていたのですが、ちょっぴり力が強すぎたようで、ダンゴムシは動かなくなってしまいました。そこで私が「強く握るとダンゴムシさん潰れちゃうよ。」と声をかけるとハッとしたような表情の子どもたちでした。虫探しをする度に、小さなアリやダンゴムシは強く握ると死んでしまうということを知らせていますが、一生懸命捕まえて、ついつい力一杯掴んでしまう、といった姿も多くみられます。
しかし、これらの姿は自然との関わり・生命尊重に繋がる大切な姿だと思います。このような経験を通して、好奇心や探究心をもちながら、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになるのではないでしょうか。戸外遊びの中で季節の自然に触れる機会はたくさんあると思うので、これからも遊びの中で自然物の面白さに気づくことができるようにしてきいたいと思います。
あひる組 川上雪乃