木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「へい、お待ち!!」幼児組編

2019.10.07

さてこれはなんでしょう。これはある年長の子どもが廃材で作った作品です。

 

 

 

 

 

年長の女の子たちが集まっていそいそと何かを作っていた、この女の子達は、廃材遊びが大好きでよく何かを作って遊んでいました。「何作っているの?」と聞いてみると「ハイ。コレナンダ?」と作ったものを見せてくれました。私は子ども達の作ったものをよ〜く見てみました。新聞紙で出来た器、模造紙と毛糸でできている中身。下の方の黄色い毛糸に大きな黒い紙・・・これはまさしく・・・「ラーメン??」すると子どもはにっこりと微笑みながら「ソー、アタリ~!!」と答えてくれました。こんな素晴らしい物を子ども達は作っているのか~!!と驚きながら、これはここで済ませてはいけないと思い、「ねぇ、このラーメンでお店やさんにしてみたらどう?」と子ども達に聞いてみるました。すると子ども達は、「ソレ、イイネ!ヤロウヨ!」となり、私は早速大きめのダンボールを用意し、お店の看板を子ども達と一緒に準備しました。

 

 

 

 

 

お店は瞬く間に繁盛し、多くの子ども達がお客さんとしてやってきました。すると、Aちゃんがまたいそいそと作っていました。

 

 

 

 

 

Aちゃんは、飲食店の店先に置いてあるお客さんが並ぶ時に記入する用紙を作っていたのです。その紙を使って、お店に来た子ども達の予約を取っていたのです。日々の生活の中の大人からしたら何気ないものを、子ども達はよ〜く見ているのです。「大人の世界はこうなっているんだな」という気持ちでしょうか。それをしっかりと覚えていて、遊びの世界で見事に生かしているのです。

保育所保育指針の中の、“幼児期の終わりまでに育ってほしい姿”に次のことが書いてあります。

「思考力の芽生え」

「身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。」

一つの遊びからこんなに豊かな活動になり、“もっとこうしよう”という意欲や創造力が出てくるのです。これからも子どもの遊びをよく見て、面白いものを共に探していこうと思います。

幼児組  宮川 盾夫

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