りす組での生活が始まり早半年がたち、あと数ヶ月後には、幼児組での生活がはじまろうとしています。そんなりす組の子どもたちに人気の遊びの一つである、おままごとコーナーに新しくトングのおもちゃを追加しました。普段は給食の配膳を全て担任が行っていますが、幼児組での生活へ向けて、そろそろりす組の子どもたちも自分たちで配膳ができるのではないかと考え、まずおままごとコーナーへ新しいおもちゃとして、トングを用意したのです。
新しいおもちゃが大好きな子どもたちは、予想通り、すぐさまトングへ。普段あまりおままごと遊びをしない男の子たちもトング遊びに夢中になり、大人気のおもちゃの一つとなりました。遊びの中で、トングの持ち方、掴み方を伝えると、興味を持った子ども達は思った以上早くトングの使い方をマスターしました。これはいける!と担任たちも思い、給食のデザートの配膳を始めることにしました。始めは本物のトングとデザートに苦戦する姿も見られましたが、今では全員トングで自分の食べるデザートを掴んで配膳しています。
子どもは、身の回りに用意された玩具や遊具や生活用具に興味や好奇心を持ちます。また、それらに自分から関わり、満足するまで触って遊ぶことで、外界に対する好奇心や関心を持つようになっていきます。子どもはそうした活動の中から、自分から物や人に関わっていこうとする”自発性”を育んでいます。
楽しく遊びながら、少しずつ子どもたちが学ぶことのできるよう、私たち保育士は”その時”の子どもたちにあった環境を考えながら、関わり、遊びを通してこれからもたくさんの学びを子どもたちへ伝えていきたいと思います。
百々 麻美