木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「”食”から育む」給食編

2019.12.30

木月まつりの前日幼児さんと一緒に味噌開きをしました。5月に味噌作りをしたことを幼児さんはしっかりと覚えていて、「大豆からできているよ」「頑張ってつぶしたよ」などの声が聞こえました。味噌樽を開けると、「すごーい!」「いいにおいがする」「おいしそう」など、感想は様々でしたが、半年前に自分たちでつぶした大豆が味噌になっていることにみんな驚いたようです。仕上げに上澄みでできた醤油とよく混ぜ合わせて完成です。完成した味噌は幼児さんに試食してもらうと「おいしい」「あまい」「しょっぱい」と。それぞれ個々に感じ方は違いますが、自分たちで作った味噌に満足の様子でした。

翌日の木月まつりでこの手作り味噌を使って豚汁を作りました。味噌は甘みが強く豚汁との相性も抜群。前日に味噌開きをしたこともあり、子どもたちもたくさん食べてくれました。年明けには、幼児クラスで手作り味噌を使った調理会をもう一度する予定です。

食育の一環として行っている味噌作りですが、他にも食育指導として、夏野菜や冬野菜の収穫、米の収穫、そら豆のさやむき、とうもろこしの皮むきなど、年間を通して様々な事を行っています。乳幼児期の食体験は、心や体の成長と密接に関係し、その後の食生活に大きな影響を与えると言われています。食材に触れることで、食への親しみや関心が高まり、自ら調理に関わることで、食欲や主体性が育つのです。そして、これらのことを友達や先生と楽しく経験していくことで、充実感を味わい、人とかかわる力を育てます。

様々な「食」を通して「いきる力」を育てる「食育」。私たち栄養士も、子どもたちにどのようなアプローチができるか、日々試行錯誤していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

栄養士 森   栞

 

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