木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「かっこいい姿」2歳児りす組編

2020.02.10

 

1月に入り、りす組の子ども達が待ちに待った幼児組への移行が始まりました。

4週に渡って数名ずつ幼児組へ上がりりす組保育室で過ごしている子ども達は、あひる組から移行してきたお友達と一緒に過ごしています。あひる組のお友達が移行してきたことにより、一緒に過ごすりす組の子ども達にお兄さん、お姉さんの意識が少しずつ芽生えてきました。今回はその中でも生活面でとても意欲的になったA君のエピソードをお伝えしたいと思います。

実はA君、今までは自分のできない事があると周りのお友達や保育士の所にきて「やって!」と甘え、着替えも手伝ってもらいながら行っていました。

移行が始まったある日のことです。お昼寝明けA君と仲良くなったあひる組のB君が保育士と一緒にお着替えをしていると、その隣でA君が一人でパジャマからお洋服へと着替え始めたのです。普段は中々お着替えのスイッチが入らずゴロゴロしていることが多いA君なので、私は意欲的に着替えるA君をみてとても驚きしばらく見守ることにしました。なんと、A君は保育士に甘える事もなくすべて一人で着替えることができたのです。A君はきっとB君にかっこいい姿を見せたかったのかもしれません。でも、私はA君が意欲的に着替える姿をみることができとても嬉しく思いました。

A君はりす組の中では月齢も低い為周りのお友達へ甘える事も多いのですが、移行をしたことにより自分より年下のお友達と過ごす中で「かっこいい姿」を見せたいという気持ちが芽生え、何でも一人で頑張ろうとする姿がみられたのです。

年齢が違う子との触れ合いはとても大切です。年上の子は年下の子と遊ぶ事で優しく接しながら物事を教えてあげる事が自然にできるようになるのです。

自分が苦手は事でも年下の子が見ていると思うと努力して克服しようとしたり、一緒に遊んでいるうちにお友達に譲ってあげるという気持ちが自然に芽生えていきます。普段、同年齢のお友達と遊んでいるとお互いが自分の我を通そうとしたり、感情的になったりしてしまいますが、自分よりも年下の子と同年齢のお友達と遊んでいる時とは違った感情が生まれやすいのです。反対に年下の子は年上のお友達の様子を見ながら「こうやってするんだな~」「こんなふうになりたい」という気持ちが出てきます。年上の子に対する憧れのような感情も芽生え、自分なりに考えて学習しながら成長していくことができるのです。異年齢のお友達と一緒に過ごすこの移行期間、子ども達がより成長できるよう、見守っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

りす組 百々 麻美

 

 

 

 

 

               百々 麻美

 

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