令和2年になってから早くも半年が過ぎようとしています。なかなかりす組のお友達が全員が顔を合わせることができない寂しさもある中、登園してくる子達は例年通りとってもパワフル!様々な遊びを楽しんでくれたり、沢山の笑顔を見せてくれて大人の私達の不安な気持ちを吹き飛ばしてくれています。
最近、りす組に新しい手先の玩具を出してみました。
これは、くまとハチ、ぞうとネズミの下にいつも子どもたちが給食で使用しているお皿が貼ってあり、ここにトングで卵焼きを乗せてあげます。くまさんは体が大きいからいっぱい卵焼きをあげて、ハチさんは体が小さいからちょっと卵焼きをあげるという風に「いっぱい・ちょっと」の量を把握する練習もできて、秋頃に給食のデザートの果物をトングで取るようになるのでその練習も兼ねている遊びでもあるのでが、ある日、このおもちゃで遊んでいる所を見ていると面白い姿が見られたのです。Aちゃんはお皿の上ではなく、くまやハチの顔の上に卵焼きを置いていたのです。「なんでお皿の上ではなく、顔の上に置くんだろう…?」と思いながら様子を見ていると、トングで卵焼きをを挟み顔の上に置いて「あーん、パクッ!くまさん美味しい?」と聞いていました。「なるほど…直接食べさせているんだ。」とここで理解。もう少し様子を見ているとくまの方卵焼きの量が少なく、ハチにはいっぱい置いています。「Aちゃん、なんでくまさんの方が少なくて、ハチさんにいっぱいあげているの?」と聞くと「くまさん、お腹がいっぱいで、ハチさんはお腹ペコペコなんだって」と話してくれたのです。
Aちゃんの想像力、素晴らしいですよね。この想像力を育てるには、イメージ遊びをすると良いと言われています。例えば、一緒にお散歩をしていて空に雲が浮かんでいた時「空に雲があるね」だけではなく「雲の上をお散歩したらどうなのかな?硬いかな?柔らかいかな?良いニオイ?くさいニオイ?」なんて子ども達に声を掛けてみてください。「きっと、ふわふわで気持ちいいよ!」「いいニオイだったら食べたくなっちゃうね~」なんて返答があったらそこからますます子どものイメージの世界が広がり想像力が身についてきた証拠です。ここで大事なのは、大人も子どものイメージの世界に入って遊ぶこと。一緒になってイメージをするとさらに想像力も伸びてくるそうです。
これからも、私達保育者も遊びを型にはめることなく、子ども達のイメージを大切にしながら一緒に遊び、子どもの遊びを見守っていきたいと思います。
りす組 田所 美帆