木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「子ども同士の関わりの中で見つけた素敵な優しさ」2歳児りす組編

2020.08.10

例年より少し長く感じた梅雨が明け、ようやく夏らしい暑さが戻ってきた中、りす組の子どもたちは暑さに負けることなく元気いっぱいに遊んでいます。

お友達との関わりも以前よりたくさん増え成長を感じる場面も多くなりました。今回はそんな中から素敵だな~と感じたエピソードをお話ししたいと思います。

ある日、Aちゃんが悲しそうな表情をしてこちらへ歩いていきました。どうしたのかな?と思い声を掛けてみると、「一緒に遊んでいたBちゃんがいつのまにかどこかに行っちゃって寂しかったの…」と教えてくれました。そこでAちゃんと一緒に遊んでいたBちゃんのところけ行って、なんで急に何も言わずに別の場所に行ってしまったのか聞いてみるとBちゃんは、「Aちゃんと一緒に遊ぶのは終わったと思ったら」と。そこで職員がAちゃんの気持ちを代弁し「AちゃんはまだBちゃんと遊びたかったんだって。だからBちゃんがいなくなっちゃって寂しかったみたいだよ。」と伝えました。しかしBちゃんの興味はすでに新しく始めた遊びに向いていて、もう一度Aちゃんと遊び始めるのは難しいと。別の遊びがしたくなったBちゃんの気持ちもわかるので職員もさてどうしようかな??と考えていると、横でやり取りの一部を見ていたCちゃんがAちゃんのそばにやってきてたのです。そしてCちゃんは、「じゃあCちゃんと遊ぼっか!」と手を差し出したのです。すると、今までしょんぼりしていたAちゃんの顔がパッと明るくなり、ニッコリ笑顔になり2人で手を繋ぎ、ままごとコーナーで楽しく遊び始めることができました。

このやり取りを見ていて、ただお友達と関わっているだけでなく、相手に自分の気持ちを言葉で伝えられるようになったことや、周りを見て自分以外のお友達の気持ちを考えて行動できるようになったんだな~。ということがわかり様々な面での成長を感じました。そして、何より、保育士の介入がなくてもお友達への思いやりのある行動がきっかけで気持ちよく遊びを再開することができたことに、嬉しさを感じたエピソードでした。

これからも友達同士の楽しい関わりや、逆に思いが通じ合わないことでの喧嘩も見られると思いますが、子どもたちの思いを通じ合わせることができるようサポートしていきたいと思います。りす組 川上 雪乃

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