子どもと関わる仕事をして今年で13年目。これまで本当に多くの子どもたちと出逢い、素敵な時間を過ごしてきた。どの子もみんな素敵な個性を持っていて、笑顔になれない日は1日もなかった。
今から6.7年くらい前の話だが、姉の妊娠をきっかけに「胎内記憶」という言葉を初めて知った。それは、2.3歳くらいの年齢の時に、胎内に居た時の記憶、胎内に入る前の記憶を話せる子がいるというのだ。驚いた私は、当時上映されていたドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」を早速見に行った。その中に出演されてる、胎内記憶研究の第一人者である産科医の池川明先生がこんなことをおっしゃていた。
池川先生:「人はなぜ生まれてきたのか?」
子どもたち:「ひとの役にたつため」「お父さんお母さんを助けにきた」
今でもこの言葉を聞くと涙が出そうになるくらい、胸が熱くなったのを覚えている。そして、だいたいの子どもたちが「テレビのような画面にいろんな女性が映っていて、このお母さんがいい!と言うと、滑り台のようなところを滑ってお母さんのお腹の中へ行く…」もしくは、「お兄ちゃん、お姉ちゃんを選んできた」というのだそうだ。
池川先生:「じゃあなんでそのお母さんを選んだの?」
子どもたち:「優しいそうだから…」「奇麗だったから…」と理由はそれぞれ。
こんな風に子どもたちを見たことがなかった私は、ひどく感銘を受けて、次の日から早速聞き取り調査スタート。当時3歳児の担任をしていたので、ギリギリセーフ?と思いながら張り切って聞いてみた。
私:「お母さんのお腹の中ってどんな感じ?」
子ども:「うん~~~…。○○はね~ママのお腹の中から出てきたんだよ!」と、なんとも3歳児らしい答え…。
私が期待した「ママのお腹はフカフカで~~~ピンクで~~優しい声がするの!!とっても気持ち良いんだよ~~」なんていう優等生発言をしてくれる子はいなかったが、「先生なに言ってんの…?」的な反応をしながらも、一生懸命考えてくれる可愛い子どもの姿を見れたことで満足だったことを覚えている。あれから幾度となく尋ねてきたが、未だに胎内記憶を持っている子と出逢ったことはない。でも、そのことを話せる記憶がないとしても、それらのことが事実であるとするならば、それはとても神秘的で慈しむべきことだと思う。ご縁があって、赤ちゃんたちと一緒に過ごしてもうすぐ2年。
「このママだからこの子ね!」と納得する場面が何度もあった。
ママが面白いから自然に面白い子になったのではなく、そうなりたいからこのママのもとへ。のんびり生きたいから、ふんわ~り優しそうなママのもとへ。そうやってこの世にやってきたのかと思うと、本当に温かい気持ちになる。いつか胎内記憶を持つ子に出逢うことがあるならば、始めに何を聞こう。聞いてみたいことが山ほどある。その時を夢見て、楽しみに待ちたいと思う。可愛い子どもたちに選ばれたママたち、お仕事しながらの育児、とっても大変だと思いますが、一緒に頑張っていきましょう。そして、今回ママばかりのブログになってしまってごめんなさい。
パパはママに選ばれし者!!
一緒に頑張っていきましょう。池川先生ですが、新しい映画や著書も沢山あるようなので、良かったら手にしてみて下さい。
ひよこ組担任 眞弓 知子