4月からブロック遊びが大好きだったあひるぐみさん。今でも大人気の遊びです。そんなブロック遊びを近くで見守っていると、最近では「ぴーぽーぴーぽー」「がっしゃーん」「もしもし〜?はい。はい。」などさまざまな声が聞こえてきます。よく見ているとブロックをはたらくくるまや電話に見立てて遊んでいるのです。4月は、はめ込んだりつなげたりすることを楽しんでいた子どもたち。最近では、実際には目の前にないものを想像して遊ぶ姿が多く見られるようになってきました。これを『つもり遊び・見立て遊び』と言います。始めは身近な物を使って単純な動きをするだけですが、そこへ音声や言葉が加わるようになり、より複雑な仕草も出来るようになってきます。子どもたちは自分以外の人がしていることにも興味を持ち、実は細かいところまでよく観察しています。“自分もやってみよう!やってみたい!”という気持ちが生まれ、大人や友だちがしていることを記憶して再現して表現しているのです。『つもり遊び・見立て遊び』は、1歳前後からするようになり、ごっこ遊びへ発展するまでの2〜3歳ごろまで続きます。実は、この『つもり遊び・見立て遊び』は子どもにとって重要な変化を生み出してくれる大切な遊びの一つなのです。子どもたちはこの遊びを通して観察力、記憶力、表現力を学んでいます。この遊びをするうえで大切にしたいのは、子どもの表現力を受け止め、高めてあげることです。是非「この遊びをするならこのおもちゃを使わなければならない」という考え方をするのではなく、「今度はこれを使ってみよう!」とさまざまなものを見立て遊びに取り入れてあげてみてください。新聞紙や空き箱などを使って、イメージしたものを一緒に作るのもおすすめです。私たちも子どもたちの見立て遊びに関わりながら、想像力を伸ばしたり、言葉の発達のきっかけ作りなどの、お手伝いをしてあげられればいいなと思っています!子どもの自由な発想から大人が学ばされることもたくさんあります。一緒に楽しみながら、子どもの発達を見守っていけるといいですね。
あひる組 根岸 佑美